年金生活に入ったら、八百屋に通いましょう!
今日は、作り手直売のメルカートの日。
いつも通り、ミケーレの八百屋をのぞくと、
ジーノがいた。
「ciao ジーノ 年金生活はどう?」
「最高さ!
好きな時間に起きて、好きな時に外出できる」
ジーノは、2年前に年金生活に入るまで、
カンポ広場の裏にある御惣菜屋を経営していた。
「奥さんではなくて、あなたが買いものをするのね!
今日は、何を買うの?」
「小ぶりのズッキーニさ。
これを茹でて俺が作ったマヨネーズで食べるんだ!」
「え~ マヨネーズ?」
「そう。キヨミ、スーパーでみかけるC社の原材料を
見たことあるかい?
ヒマワリ油の次に、水、って書かれてる。
その次に、卵黄、ワインビネガー・・・
と続いてるんだ。
水だぞ! そりゃ~ないだろ?」
「その点、あなたが作るマヨネーズは、
オリーブオイルと新鮮卵が使われていて、
全く別物ね!」
気がつくと、男性の買い物客が目立つ。
イタリア人、特に男性は、
ふら~っとバールに立ち寄って珈琲をオーダーし、
一言、二言の会話を楽しんだり、
トランプ遊びに没頭したり新聞を読んだりして過ごす。
そのような感覚で、
この手のメルカートにも男性が出没し、
作り手と会話を楽しんでいる。
時々、年金生活に入った男性が地元でコミュニティを
築けない、という話をきくが、このように、
定期的に作り手のメルカートで買い物をするのは、
とっても良い事だと思う!
気持ちが晴れるし、
美味しい素材を基に、職人魂が触発され、
美味しいもの作ってくれて、家族も大喜び!
日本でも、こういう傾向があるのかな?
あったら、いいな♪ と思う、今日この頃です。
| 固定リンク