咄嗟の声
お腹が空いていたのでパン屋に入り、
パニーノを作ってもらった。
いつも通り、無精製のパンを選び、
今日は、ツナとケッパー、
そして、ナスのグリルを挟んでもらった。
お会計を済ませると同時にかぶりつく。
美味しい♪
店を出た途端、乳母車をひいたお爺さんが、
「ボナペティート(良い食事を!)」
と頬笑みながら声をかけてくれた。
私は口中が一杯だったので、
微笑みながら頷いて返事をした。
その後、コープに行った。
野菜売り場では、
若い店員がラックに入った野菜を台に並べている。
体格の良いシニョーラが通りかかり、
空になって積み重なったラックにぶつかり、
ラックが一つだけ、大袈裟な音を立てて床に落ちた。
若い店員はすぐにシニョーラに向かい、
「怪我はありませんでしたか?」と問いかけた。
シニョーラはニコニコした表情で、
「大丈夫です」と答えたけど、
店員はまた、「本当に怪我してないですか?」と、
シニョーラに問いかけている。
咄嗟に、知らない人に声を掛けるって、いいな~
マニュアル通りの台詞ではなくて、
自分の気持ちで相手に声をかける。
いい社会って、政治家の方針とか、為替とか、
景気も影響することとは思うけど・・・
身の回りで ささやかな声の掛け合いが交わされると、
温かな社会に成っていくんだろうな~、
なんて感じる今日この頃です。
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