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2015年7月16日 (木)

幸せコンサート!

今年の誕生日に、
パトリッツィオからALLEVIのCDをプレゼントされた。

ALLEVIの音楽は天使の遊戯のようで、
愛と光と自然の滴が音符になり、それをALLEVIの感性で繋げて旋律が放たれるかのようだ。

数か月前、
シエナでALLEVIのコンサートがある事を知った。

私は早速、パトリッツィオに電話をした。

「ねぇ、ALLEVIが来るんですって! 
 一緒に行ってくれる?」

「ああ、いいよ」
 
「じゃあ、チケットを2枚、買いに行くわね。
 ネットでの申込みもあるけど、
 CDショップに行って、買ってくるわ!」

これまで何度か
パトリッツィオとコンサートに行ったけど、
演奏が始まり、5分も経つと鼾をかきはじめてしまうので、彼を誘う事が少なくなった。

それでも、私が伴奏する会があったり、
知合いが演奏する時には、喜んで聴きに行ってくれる。

ALLEVIのコンサートを告げた時、
「俺は行かないよ」との答えも想像もしてたけど、
「ああ、いいよ」という返事を聞いて、ホットした。

チケットを購入した後、
パトリッツィオとバールで落合うと、

「俺も、ALLEVIのコンサートを知って、
 密かにチケットを買うつもりだったんだ。
 キヨミへのサプライズプレゼント作戦、失敗だ!」

と告白したものだから、私の付添ではなく、
彼の意志で行くつもりだった事を知り、
すっかり嬉しくなった。

と同時に、私はどこか、悲観主義者なので、
どこかでドンデン返しがあるのではないか?
と、高まる気持ちにブレーキも踏んだ。

その後、パトリッツィオは
手術の為に入院をすることになった。

本当は、7月4日に退院できるはずだったけど、
1週間が経過しても熱が下がらず、検査が続いたから、
15日のコンサートは諦め、
そのチケットをどうしようか?と考えていた。

幸い、彼は、コンサートの二日前に退院できた。

「これでコンサートに一緒に行ける!」と思ったけど、
次の瞬間、全く反対の事を考えた。

「ねえ、無理するの、辞めよう。
 人混みに出ると、ウイルスもらうかもしれないし、
 疲れるよ。コンサート、キャンセルしよう」

すると彼は、「いや、俺は行く!」と言い切る。

彼は、自分の意見を滅多に曲げることはない。

「だったら、タクシーで会場まで行って、
 10分くらいしたら、帰ろう?」

「Oh~キヨミ、俺は、観る」

コンサートの当日、会場に向かう途中も
「どう?具合は?」と尋ねたけど、
結局、会場に到着した。

音楽に強い関心を示さない彼だけど、コンサート中は、
ブラーヴォと呟いたり、
ALLEVIのトークに頷いたりしている。

美しく純粋な旋律、7月の甘い夜風、
パトリッツィオの匂いと息と厚い存在感。

今後、眼を閉じてALLEVIの音楽を聴きながら
この日を思い出そうとすると、
この時の空気が私を撫でてくれるのかな?

本当に満たされた夜だった!

神様に感謝です。

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