粋なバラの香り
ピッツァを平らげ、4人でお喋りを楽しんでいると、
バラ売りの男がやってきた。
パトリッツィオは、
私に赤い薔薇を、そしてアンナに白い薔薇を指定した。
するとアンナは、「あら、私も赤がいいわ!」と言い、
「私は赤より、白がいい。何だか、純粋な感じがして」
と言って白い薔薇を受け取った。
バラ売りの男は更に、私に黄色と白の薔薇を差出した。
「一輪で十分よ」と言うと、
パトリッツィオは「受け取っとけ」とウインクをした。
私がバラを選んでいる間、
パトリッツィオは男に10ユーロを渡し、
男は、お釣りをよこす代わりに、
他のバラも私に置いていった事に、後で気づいた。
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