ドキドキ、ワクワク!
あるパーティーでサプライズコンサートをする為、
ピアノ伴奏を頼まれた。
長年 勤めていた人が辞める為に設けられる会なので、
演目は、バラ色の人生、マイウェイ、その他、
椿姫の乾杯の歌やモーツァルトのオペラ‥等、
新しい門出を祝う明るい曲が歌われる。
明日が本番だけど、
今日を含み、2回しか音合わせをしていない。
4日前に渡された譜面が2曲、
そして今日 渡された譜面が1曲。
楽譜なしのアドリブが2曲・・・
こんな準備不足なピアノ伴奏は初めてだ。
歌手は5名。
そのうちの3人は花粉アレルギーや風邪で調子が悪い。
こんな状況での練習だけど、心配どころか、
何だか楽しく盛り上がっているのは何故だろう?
「やれるだけ、やってみよう!」の掛け声を合言葉に
テクニックに委縮する事なく、
皆、音楽を楽しんでいる。
この反対の状況もある。
準備が万端なのに、どこかピリピリしていて、
そんな緊迫した空気に包まれて窒息しそうな、
そんな場面。
今、私は「緩く楽しむ」という感覚を学んでいる。
「相手に自分のいい所を見せよう
=自分を良く評価してもらおう」
というのではなく、
自分が本能的に楽しみ、楽しい空気を醸し出し、
相手の方と一体感を生むフレンドリーな感覚。
例えば、今日、バールに入った時、
カウンターの女性の笑顔に、
私もつられて笑顔になった、そんな感じ。
練習に使わせてもらったピアノは1800年代のものだが、
調律をしているために、音はしっかりとしていた。
今日、このピアノをリストも弾いたこともある、
と聞いて驚いた!
今晩から明日にかけて、ピアノの猛練習。
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