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2015年3月 8日 (日)

同窓会

昨日は中学時代の同窓会があった。

地元の居酒屋の個室は、3年8組と化した。

長テーブルの奥では、
ここにいない同級生の名前が飛び交っていて

手前の席では、
独身M君の女性にまつわる話題に皆が絡み、

テーブルの中ほどでは、子供の話が交わされている。

小学6年生の女の子を持つ2人の同級生のうち、Y君が

「俺は、まだ娘と一緒に寝ているよ」と言うと、

「俺なんて 部屋に入っただけで、出てけと怒られる」
とS君が言う。

すると「おめぇ~、嫌われてんだよ!」
とY君が反応する。

私たちは45~46歳になったけど、
無邪気な中学生時代の顔が見え隠れしている。

お店の若いスタッフは、
トレーに沢山のビールやワインを載せてやってきては、
空のグラスを載せて戻っていく。

私は、この年になって
お酒にめっきり弱くなったはずなのに、
焼酎のロックを5杯以上はおかわりしていた。

そして、皆と同じように座席を移動しながら、
30年前と今を行ったり来たりした。

私はよく、
明日のこと、来月の事、半年先の事を考える。

そして、新しい環境や人との出会いに、
「この私、受け入れてもらえるかな?」
と緊張を包み隠して臨む。

そんな中、今回の同窓会は、
私の中で色褪せていた感覚を修復してくれた。

「故郷」

今の私に至るまで、
この土地で、友達と過ごしてきた中学時代がある。

こうして今も尚、
この土地で、当時の友達と関係している以上、
その故郷は、思い出の中で懐かしむものではない。

生きている! そして私は、この土地の人間なんだ!

自分でも、
( 何言ってるんだろう? )と思ってしまうが、

同窓会に声がかって、 皆と会え、
自分の中に、土地との帰属意識が芽生えた事が嬉しい。

目に見えない豊かさを、しっかりと心にチャージした。

30年前の私は、教室の中でどこか委縮していた。

頭が良くなかったし、部活にも参加せず、
冗談で仲間を笑わす事も出来ない地味な女の子だった。

それなのに、何でだろう?

今では同窓会が楽しい!

今から来年の会が待ち遠しいです。

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