同窓会
昨日は中学時代の同窓会があった。
地元の居酒屋の個室は、3年8組と化した。
長テーブルの奥では、
ここにいない同級生の名前が飛び交っていて
手前の席では、
独身M君の女性にまつわる話題に皆が絡み、
テーブルの中ほどでは、子供の話が交わされている。
小学6年生の女の子を持つ2人の同級生のうち、Y君が
「俺は、まだ娘と一緒に寝ているよ」と言うと、
「俺なんて 部屋に入っただけで、出てけと怒られる」
とS君が言う。
すると「おめぇ~、嫌われてんだよ!」
とY君が反応する。
私たちは45~46歳になったけど、
無邪気な中学生時代の顔が見え隠れしている。
お店の若いスタッフは、
トレーに沢山のビールやワインを載せてやってきては、
空のグラスを載せて戻っていく。
私は、この年になって
お酒にめっきり弱くなったはずなのに、
焼酎のロックを5杯以上はおかわりしていた。
そして、皆と同じように座席を移動しながら、
30年前と今を行ったり来たりした。
私はよく、
明日のこと、来月の事、半年先の事を考える。
そして、新しい環境や人との出会いに、
「この私、受け入れてもらえるかな?」
と緊張を包み隠して臨む。
そんな中、今回の同窓会は、
私の中で色褪せていた感覚を修復してくれた。
「故郷」
今の私に至るまで、
この土地で、友達と過ごしてきた中学時代がある。
こうして今も尚、
この土地で、当時の友達と関係している以上、
その故郷は、思い出の中で懐かしむものではない。
生きている! そして私は、この土地の人間なんだ!
自分でも、
( 何言ってるんだろう? )と思ってしまうが、
同窓会に声がかって、 皆と会え、
自分の中に、土地との帰属意識が芽生えた事が嬉しい。
目に見えない豊かさを、しっかりと心にチャージした。
30年前の私は、教室の中でどこか委縮していた。
頭が良くなかったし、部活にも参加せず、
冗談で仲間を笑わす事も出来ない地味な女の子だった。
それなのに、何でだろう?
今では同窓会が楽しい!
今から来年の会が待ち遠しいです。
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