冬の日のワンシーン
前触れもなく、突然、ウリッケの家を訪ねた。
彼女は、森の中で動物たちと暮らしている。
ウリッケと同い年のパトリッツィオ、そしてアンナは、
彼女に会うのが初めてだけど、私は、この4人の間には、
ハーモニーがあると何となく感じていた。
私たちは暖炉の前に腰掛け、薄暗い部屋の中で様々な事を語った。
お互いが、相手の話に耳を傾けている。
自分の意見を言えるスペースがあり、それに誰かが追随し・・・
会話の流れは、アップテンポになったり、スローになったり、
そして長い休止符があったり・・・
パトリッツィオの愛犬、モッラちゃんも、
ウリッケの2匹の犬に馴染んでいる。
ウリッケもアンナも、イタリア人ではないけれど、
女手一人で、経済的な援助を得ることなく子供を育て、
それぞれの人生を、生き生きと描写して語り、
時々、今、抱えている問題や辛さをちょっぴり漏らしたりする。
一匹狼的な大人の女性たちからは
尊重と謙虚さ、そしてユーモアと逞しさが滲み出ている。
何気ない一時だったけど、
素の自分のままで居られることが心地よくて、
純粋でポジティブなエネルギーをチャージできた。
冬だから、温かなものに寄り添いたい
と思う今日この頃です。
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