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2014年12月26日 (金)

毎日クリスマスでもいいね!

子供の頃のクリスマス・・・

この日だけ、
父がショートケーキをホールごと抱えて帰ってきて、
礼拝の後には、家族揃ってレストランで食事が出来た。

最高に豪華な日で、
イルミネーションの光に負けないくらい、
私の心も輝いていた。

でも、年を重ねれば重ねるほど
クリスマスには戸惑うようになった。

欲しいモノは浮かばないけど、
今ある幸せが、明日も明後日も、ず~っとあり続けますように、という願いはあり、それは、クリスマスだからお祈りする、というよりも、日々、胸の中で唱えている。

親や家族、自分自身の心身の健康、生活環境、仕事

そして今の自分があるのは、友達やお客様など、
私を支えてくれる人達のお蔭だから、
彼らの事を考えたい。

父親と永遠の別れをしたばかりの友達は、
深い悲しみの重圧から解放されますように。

そして、病気と闘っている人、出産を控えた友達、
小さな子供が病気になって、看病をしている友達、
受験生を抱えた友達・・・不安を抱えながら、
一生懸命生活を送る友達の努力が報われますように。

過去、十分お世話になっておきながら、
お礼をしなかった人達も沢山いて、
今更だけど、よく思い出しては感謝をする。

今年、クリスマスを一人で過ごした。

私の家は田舎にあるので、紅白に化粧をした街から、
パーティーモードの誘いは届かない。

月の形が変わるように、
私の日々のテンションにも変化があり、
今年のクリスマスは静かに過ごしたく、
ネットを通じて礼拝に参加して、
一人、グラスワインで乾杯をした。

でも、日頃、両親や友達から愛されてると
十分実感しているのに、

「クリスマスの日に一人で居る」という事で、
どこか物悲しさを背負っている人物、という烙印を押されているような グレーな気分に包まれるのも確か。

そんな中、
昨日から今日にかけて電話がポツポツかかってくる。

長年イタリアで生活し、
まもなく日本へ帰国するKちゃんからの、

「帰る前にはキヨミさんに絶対に会いたいんで、
 何とかシエナに行けるようにします」

と言う言葉が心に沁みる。

母やパトリッツィオも、普段より声色が優しいから、
私は暫し、子供にかえった。

停電になって部屋が真っ暗になり、
暫くして、部屋に明かりが戻った時には、
安堵感と喜びを感じる。

そして、
「当たり前にある光って、本当はとても大事なんだ!」
と再認識させられる。

そんな感覚と似て、
一瞬、クリスマスの日に過った暗い気持ちに
ポツリ、ポツリ、と明るさが戻ってくる。

自分に思いを寄せてくれる人がいて
私も想いを寄せる人がいる。

クリスマスが、世界の平和を願い、
大切な人へ想いを巡らす日なら、
あえて「毎日、クリスマス気分でいたい!」
と思う今日この頃です。

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