とにかく嬉しい?!
隣のバス亭から、郵便配達のガブリエーレが乗って来た
いつもバイクで目の前をビュ~ンと通り過ぎる彼は、
相変わらず嬉しそうな表情を浮かべて、
私の隣に座った。
「どうしたの? バスなんかに乗っちゃって!」
「バイクのタイヤがパンクしちゃったんだ。
俺のバイクだったら、直ぐにタイヤを取りかえりゃ
済む話だけど、局内は色々と面倒でね。
申請して許可が下りるまで待機さ。
配達する手紙があるのに、じっとしてられない。
そこで考えた。
バスで配達すりゃ~いいんだっ!ってね!」
興奮して無邪気に喋る彼の口から、
勢いよく唾が飛んでくる。
「1軒1軒、足で回るの大変じゃない?
同僚は知ってるの?」
「サプライズさ! 俺、一人者だろ?
帰りが何時になろうと構わない。
この仕事 好きだし、それに、
こうして歩ける自分が若く感じられるんだ!」
とにかく、嬉しい様子が伝わってくる。
問題が生じて、
その解決法を見つけた事が嬉しくてたまらないし、
郵便配達を通じて色々な人と会話が出来て、
情報が入り、その事を通じて自分が成長出来る事が
嬉しいと言っている。
人生をどう楽しむか?
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