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2014年12月

2014年12月30日 (火)

きっちり払って、きっちり元をとる!

「チェーント(100)!」

入り口にある番号札を引くと、皆思わず声を漏らした

銀行はまるでプラットホームのように混み合っている

この時期 混み合うのは予測できたけど、100人待ちだ

イタリアでは、夏と冬にゴミ代の支払いがあるが、
冬の請求書が届いたのは、12月中旬。

支払い期限の12月31日を過ぎると超課税がかかるので
直ぐにでも支払おうと思ったけど、昨年に比べて
17%もアップしているので、会計士に確認してみた。

「確かに、値上がりしてるわね・・・」

そう言って、会計士は端末を叩き続け・・・

「でもね、キヨミ。
 あなたと同じ規模の八百屋はもっと払ってる。
 そこのバールなんて年間8000ユーロ(約120万円)よ」

会計士にも、ゴミ代の正当性が主張できないので、
それ以上は問わなかった。

正式に事業をしていると 色々な名目の税金が発生する

例えば、事業主は商用の書留をメールで受け取る義務があり、それに年間40ユーロを支払わされる。

でも、届いたお知らせはと言うと
「○日~○日はメンテナンスの為、機能しません」
という内容ばかり。

その他、プライバシーに関する税金、
保健所に関する税金、レジに関する税金・・・

毎年、新しい項目の税金が発生し、
また、既存の名目の税金は必ず額がアップしている。

正式に事業を遂行するにはお金がかかる。

だから、イタリアの中小規模の事業主は、
「もうちょっとマケてくれないかしら?」
と御客に言われると、結構辛い。

銀行で1時間以上待ち、今年のゴミ代を払って家に戻ると、今度はガスの請求書が届いていた。

支払い期限が今日迄となっている。 もう慣れた。

「また明日も、支払いに行ってくるか・・・・」

ネットバンキングもあるけれど、
会計士さえ引っかかるほどの悪質なメールが届くので、
原始的に、銀行の窓口で支払う事にしている。

今日より、明日は絶対に混んでいるはず。

そうだ!
番号札をとったら、近くにある市営の図書館に行こう!

映画のDVDも貸し出しているらしいので、
税金を支払った分、
これからしっかり、元をとっていきま~す!

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2014年12月29日 (月)

笑う門に福来て、来て!

友達四人が集まり、レストランで食事をした。

クリスマスに食される肉は地域ごとに異なり、
アメリカでは七面鳥、スペインのマドリッドでは子羊、
北イタリアでは、ザンポーネと言って
豚のひづめ付前足に様々な部分の肉を詰めた
巨大ソーセージのようなものを食べ、
ここシエナでは、
去勢された雄鶏の煮込みカッポーネを食べる。

当然 私たちは、カッポーネを注文した。

シエナ育ちのMは、
「母さんが作ってくれた味とはかけ離れてる」
と感想を述べ、

「マンマごとに、レシピは異なるからな」
とパトリッツィオも同意した。

肉を平らげ、注意のよく行き届いたカメリエーレに
お皿が引き取られると、
今まで避けていたある話題に移っていった。

「酷いと思わない? 
 クリスマスの2日前に解雇を知らされるなんて。
 私ね、彼のお父さんの介護の女性と、
 コープで買物をしていたの。
 相当混んでたわ。
 レジに並んでいたら電話がなって その知らせを受け
 思わず、泣いちゃった。
 お店を出ると、
  巨大な体系をしたポーランドの介護女性が、
 “何、あった?”と聞くから、訳を話したの。
 そしたら、少し間を置いて、
 “泣いた理由、それだけ?”と言って手を振りかざし
 (やってらんないよ~、全く)
 と言った感じであしらうのよ!」

そう言いながら彼女は笑うもんだから、
私たちも笑ってしまった。

「凄いのよ、そのポーランド女性。混んでる店内で、
 普通だったら、避けながらカートを引くでしょ?
 彼女の場合、ガーンッ、ガーンッ、て
 周りのカートを弾き飛ばしながら、
 わが道を進んで行くの!
 みんな、(アワワワワ・・・)って驚いてた」

「その彼女、幾つなの?」

「63歳よ。彼のお父さんの事も、
 ヒョイッて軽々持ち上げちゃうの。朝食の時、
 “ブリオッシュ、ビスケット、どっち選ぶ”って
 聞くから、お父さんが“ブリオッシュ”って答えると
 豪快にちぎって、丸めて、
“へい、お待ち。美味しいブリオッシュ!”って
 力強く手渡すのよ」

深刻な話題だったのに、ラテンだと
どうしても笑いの方向へと向かってしまう。

「そんでオヤジさん、
その巨大介護婦に喜んでるのかい?」

とパトリッツォがMに尋ねると、

「ああ、オヤジは満足してるよ」と上機嫌。

「そう言えば、俺の93歳になる叔父さんは
 ペルー人の介護がいる。
 ある日、彼女はバカンスをとって来れなくなった。
 急遽、やってきたのが大男さ。
 男は日頃、大工をしてるから、
 食事も掃除も全くダメで、その日の事をつまみに
 叔父さんが可笑しく語ってくれたよ」

とパトリッツィオがつい先日の事を語った。

イタリアには、介護の職を求めて、ルーマニアや
ポーランド、ペルーから沢山の女性がやってくる。

祖国には孫のいるような年齢だけど
50代~60代の彼女達は、驚くほどの体力と気力があり、
イタリアのお年寄りに元気を与えてくれる。

ある御爺さんは、急に友達の来訪が増えた。

皆、彼の介護さんと挨拶を交わしたいのだ。

人それぞれ、色々な考えがあるけれど、
お金を沢山持っている人が その分、笑って暮らしているか?というと、そうでもない。

解雇された彼女はとても明るい性格で、
いつも周囲を笑わせてくれる。

始めの一歩さえ踏み出せば、何かしら出来るはず。

問題を抱えていても、
テーブルに笑いを提供してくれる彼女を眺め、

「私も、この逞しさを見習いたい」

と、感化される今日この頃です。

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2014年12月26日 (金)

毎日クリスマスでもいいね!

子供の頃のクリスマス・・・

この日だけ、
父がショートケーキをホールごと抱えて帰ってきて、
礼拝の後には、家族揃ってレストランで食事が出来た。

最高に豪華な日で、
イルミネーションの光に負けないくらい、
私の心も輝いていた。

でも、年を重ねれば重ねるほど
クリスマスには戸惑うようになった。

欲しいモノは浮かばないけど、
今ある幸せが、明日も明後日も、ず~っとあり続けますように、という願いはあり、それは、クリスマスだからお祈りする、というよりも、日々、胸の中で唱えている。

親や家族、自分自身の心身の健康、生活環境、仕事

そして今の自分があるのは、友達やお客様など、
私を支えてくれる人達のお蔭だから、
彼らの事を考えたい。

父親と永遠の別れをしたばかりの友達は、
深い悲しみの重圧から解放されますように。

そして、病気と闘っている人、出産を控えた友達、
小さな子供が病気になって、看病をしている友達、
受験生を抱えた友達・・・不安を抱えながら、
一生懸命生活を送る友達の努力が報われますように。

過去、十分お世話になっておきながら、
お礼をしなかった人達も沢山いて、
今更だけど、よく思い出しては感謝をする。

今年、クリスマスを一人で過ごした。

私の家は田舎にあるので、紅白に化粧をした街から、
パーティーモードの誘いは届かない。

月の形が変わるように、
私の日々のテンションにも変化があり、
今年のクリスマスは静かに過ごしたく、
ネットを通じて礼拝に参加して、
一人、グラスワインで乾杯をした。

でも、日頃、両親や友達から愛されてると
十分実感しているのに、

「クリスマスの日に一人で居る」という事で、
どこか物悲しさを背負っている人物、という烙印を押されているような グレーな気分に包まれるのも確か。

そんな中、
昨日から今日にかけて電話がポツポツかかってくる。

長年イタリアで生活し、
まもなく日本へ帰国するKちゃんからの、

「帰る前にはキヨミさんに絶対に会いたいんで、
 何とかシエナに行けるようにします」

と言う言葉が心に沁みる。

母やパトリッツィオも、普段より声色が優しいから、
私は暫し、子供にかえった。

停電になって部屋が真っ暗になり、
暫くして、部屋に明かりが戻った時には、
安堵感と喜びを感じる。

そして、
「当たり前にある光って、本当はとても大事なんだ!」
と再認識させられる。

そんな感覚と似て、
一瞬、クリスマスの日に過った暗い気持ちに
ポツリ、ポツリ、と明るさが戻ってくる。

自分に思いを寄せてくれる人がいて
私も想いを寄せる人がいる。

クリスマスが、世界の平和を願い、
大切な人へ想いを巡らす日なら、
あえて「毎日、クリスマス気分でいたい!」
と思う今日この頃です。

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2014年12月22日 (月)

とにかく嬉しい?!

隣のバス亭から、郵便配達のガブリエーレが乗って来た

いつもバイクで目の前をビュ~ンと通り過ぎる彼は、
相変わらず嬉しそうな表情を浮かべて、
私の隣に座った。

「どうしたの? バスなんかに乗っちゃって!」

「バイクのタイヤがパンクしちゃったんだ。
 俺のバイクだったら、直ぐにタイヤを取りかえりゃ
 済む話だけど、局内は色々と面倒でね。
 申請して許可が下りるまで待機さ。
 配達する手紙があるのに、じっとしてられない。
 そこで考えた。
 バスで配達すりゃ~いいんだっ!ってね!」

興奮して無邪気に喋る彼の口から、
勢いよく唾が飛んでくる。

「1軒1軒、足で回るの大変じゃない? 
 同僚は知ってるの?」

「サプライズさ! 俺、一人者だろ? 
 帰りが何時になろうと構わない。
 この仕事 好きだし、それに、
 こうして歩ける自分が若く感じられるんだ!」

とにかく、嬉しい様子が伝わってくる。

問題が生じて、
その解決法を見つけた事が嬉しくてたまらないし、
郵便配達を通じて色々な人と会話が出来て、
情報が入り、その事を通じて自分が成長出来る事が
嬉しいと言っている。

人生をどう楽しむか?

動物の糞が堆肥になるように、
人生の楽しみも、臭いとこから生まれるのかな?!

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2014年12月16日 (火)

今年の発送を終えました! 

今年最後の発送が終わった!

私も思わず、「オリャ~ッ」と声を洩らしながら、
トラックの荷台に荷物を乗せ続けた。

チームワークがあると、重労働がイベントに変わる。

社会人になって初めて務めた会社でも、
荷物発送の担当をしていて、佐川急便さんに、
社内の運動会に誘われた事があった。

今度は、ジュゼッペが勤める運送会社の新年会に招待された!

新年早々、トラック野郎や事務のお姉さんと乾杯出来るなんて、面白すぎる!

「良く見られたい」、と思うあまりに身につけていたモノが、実は、邪魔だったという事に気付いた今年。

来年の抱負、それは、
「もっと飾り気の無い女になりたい」って事かな!?

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2014年12月 1日 (月)

悪戯メールにご注意ください

私のメールアドレスを使用して、悪戯メールが流れる事があります。

私は、タイトルに用件を記載するようにしております。

タイトルの不審なメールはそのまま破棄してください。

本日も、私からの悪戯メールがあったとの報告を受け、
コンピュータをスキャンいたしました。

ウイルスの威嚇はございません。

皆様には、ご迷惑、御心配をおかけして、申し訳ございません。

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