きっちり払って、きっちり元をとる!
「チェーント(100)!」
入り口にある番号札を引くと、皆思わず声を漏らした
銀行はまるでプラットホームのように混み合っている
この時期 混み合うのは予測できたけど、100人待ちだ
イタリアでは、夏と冬にゴミ代の支払いがあるが、
冬の請求書が届いたのは、12月中旬。
支払い期限の12月31日を過ぎると超課税がかかるので
直ぐにでも支払おうと思ったけど、昨年に比べて
17%もアップしているので、会計士に確認してみた。
「確かに、値上がりしてるわね・・・」
そう言って、会計士は端末を叩き続け・・・
「でもね、キヨミ。
あなたと同じ規模の八百屋はもっと払ってる。
そこのバールなんて年間8000ユーロ(約120万円)よ」
会計士にも、ゴミ代の正当性が主張できないので、
それ以上は問わなかった。
正式に事業をしていると 色々な名目の税金が発生する
例えば、事業主は商用の書留をメールで受け取る義務があり、それに年間40ユーロを支払わされる。
でも、届いたお知らせはと言うと
「○日~○日はメンテナンスの為、機能しません」
という内容ばかり。
その他、プライバシーに関する税金、
保健所に関する税金、レジに関する税金・・・
毎年、新しい項目の税金が発生し、
また、既存の名目の税金は必ず額がアップしている。
正式に事業を遂行するにはお金がかかる。
だから、イタリアの中小規模の事業主は、
「もうちょっとマケてくれないかしら?」
と御客に言われると、結構辛い。
銀行で1時間以上待ち、今年のゴミ代を払って家に戻ると、今度はガスの請求書が届いていた。
支払い期限が今日迄となっている。 もう慣れた。
「また明日も、支払いに行ってくるか・・・・」
ネットバンキングもあるけれど、
会計士さえ引っかかるほどの悪質なメールが届くので、
原始的に、銀行の窓口で支払う事にしている。
今日より、明日は絶対に混んでいるはず。
そうだ!
番号札をとったら、近くにある市営の図書館に行こう!
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