序々に、発送がスタートしました!
絞りたてのオリーブオイルやワインの発送が始まった。
集荷に来てくれるのは、ジュゼッペ。
南イタリアのソレント出身で、
以前は陶器の工場に務めていたけど、
倒産して、今ではトラックの運転手をしている。
「発送が始まったね!
この前、キヨミが携帯に電話をくれた時、
俺、元気が無かったろ?
病院にいたんだ。
1カ月前に手術したもんだから、その後の検査でね」
「え~、病み上がりでこの仕事、大変ね・・・」
「もう平気さ。手術する前は体が痛くてね。
ピアネッラに住む女医さんに注射してもらってたよ」
「ピアネッラ? 私の猫のお医者さんの
パトリッツィアが住んでるわ・・・」
「そうそう、彼女。病院に行くのが面倒だから、
彼女に頼んで、お尻に注射してもらってたんだよ」
それを聞いた途端、私もパトリッツィオも、
笑っちゃいけないと思いつつ、吹いてしまった。
私はいつも、集荷に来てくれる運転手と一緒になって
荷物をトラックに乗せ、
最後に、ワインをお土産に渡す。
現場通しで仲良くなると、仁義が生まれ、
ジュゼッペも他の運転手も
「任せとけ!」といった感じで、
丁寧に荷物を預かってくれる。
農家の方が、
時には過酷な自然と向き合って育ててくれた
ワインやオリーブオイルが、運転手の手に渡り・・・
リレーをしながら皆様の自宅に届くまで、
どれだけの人が関わってくれるんだろう?
届けられる商品を消費するのは簡単だけど・・・
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