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2014年10月10日 (金)

シエナのレストラン

日本から遊びに来た妹と、レストランに入った。

このレストランには、
片言の日本語を話すイタリア人の店員、アメデオがいる。

イタリア人が日本語を話すと、全ての音にアクセントが付く。

「イ~ラ~シャ~イ! ナカ? それとも ソトのセキ、スル?」

私達は、屋外席を指定した。

アメデオはメニューをテーブルに置くと、
全部アクセントの付けた歯切れの良い日本語で、

「ウシ、ブタ、ヒツジ、キジ アルネ・・・ウサギ、オイシイよ」

と言うと、空を見上げて「ウサギ~ オ~イシ~♪」と故郷の冒頭を歌い、テーブルを去った。

この店はいつも混んでいるので、
彼は一つのテーブルに長居することはない。

その後も、料理を運んで来る度に、

「セイコーマート、シッテル?
 ホッカイドウ ニ~ ダケ アル コンビニ」と言って去ったり、

「ワタシワ~、ショウチュウ、ダイスキ。カラオケ モ ダイスキ」

と言って、さっと去る。

私達のワインのボトルが空になると、
彼は、他のテーブルで余ったワインボトルを持ってきてくれた。

「このワイン、重くなくて、飲みやすいね!」と妹が言うと、

「ソウネ~、オモクナイ。カルイネ。コレ、カユイ ネ」と言って、
腕を掻く仕草をした。

その後も、
「ベツバラ イク?」とか「オアイソ?」とか言って私達を驚かせ、

「スキナダケ、メシアガレ」と言って、
サービスでデザートワインのボトルをテーブルに置いていった。

私達にとって、このレストランは★★★★★です!

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