モンタルチーノのグレムリンちゃん
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秋~冬味覚セットのお知らせビデオが出来ました。
週末、皆様にメールで、詳細をお届けします。
※私からお送りするメールが、リターンしてしまう場合がございます。
火曜日までにメールが届きません場合は、
恐れ入りますが、私充てにメールをいただけましたら助かります。
Grazie!
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昨日はフランス、今日はトスカーナ、明日は飛行機に乗ってまた外国へ飛び立つ、という多忙なオリーブオイルの圧搾器械のテクニカル担当者と会った。
今年は、イアリアだけではなく、スペインもギリシャも・・・
そして、収穫時期が大きく異なる南米・中米地域でも、
オリーブの収穫量が異常なまでに少ないと言っていた。
シエナのファンチュッリ農園は、
10か所の異なる場所に、約2万本のオリーブの木を抱えている。
毎年、収穫希望者には、どこかしらの畑を分け与えているけど、
今年は、それが出来ない。
エンリコの携帯には、オリーブを分けて欲しい、という依頼が殺到しているけど、今年は、収穫出来たオリーブの実は、全て、自分達のものとなる。
「キヨミ、まずは、日本の御客様分を確保する。
それから、地元のレストラン用に充てる。日本の御客様は、
僕たちに未来を保証させてくれた大事な御客様だ!」
只今、シエナにあるファンチュッリ農園のオリーブ畑を
西へ東へ走りまわり、オリーブの実を収穫しています。
徐々に圧搾されたオリーブの実は、澱が落ち着くまでタンクに入れられ、一斉に缶に詰するのは、11月に入ってからとなりそうです。
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今年もオリーブの圧搾が始まった。
オリーブ農園のスタッフは、1年かけて、剪定や堆肥に取り組み、
オリーブが実をつけるよう、働きかけた。
人間とオリーブのコラボレーション。
やるだけやったけど、多雨には太刀打ちできない。
これが、正真正銘、今年の味。
トスカーナのオリーブオイルは、
苦味と辛みのパンチがあることで有名だけど、
今年はそれが薄れ、まろやかで、
柔らかなグリーンピースのスープのようなニュアンスがある。
5月下旬、オリーブの花が咲いた段階で、
今年の収穫量は少なくなる事が予測できていたけど、
ここまで収穫量が少なくなることは、誰もが予測していなかった。
人間の都合に合わせた出来栄えにするため、畑に無理強いすることをせず、自然と協調して出来たオリーブオイル。
豊作年の勢いとは違った、
愛おしい気持ちで、絞たてのオリーブオイルを見つめる生産者たち。
誕生したてのオリーブオイルと共に、
これから1年の食卓、お世話になります。
大事にいただきます!
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ここ数日、ダリオに作業を手伝ってもらっている。
来てもらった初日、
「ありがとう。助かったわ。今日の分ね」と心添えを渡すと、
彼は「キヨミ、そんな・・・受け取れないよ」
と言って受取らないので、パトリッツィオに携帯した。
「ねえ、あなたの息子、ダリオを説得して頂戴。
今日の御駄賃、受け取ってくれないのよ」
携帯を切った後、
ダリオはお金の入った封筒を申し訳なさそうに受取り、
「Grazie」を何度も繰り返した。
3日目、ダリオは作業に慣れ、もくもくと取り組んでいる。
「ダリオ、今日は16.30まで働いて頂戴。
その後、私をオリーブの圧搾所まで車で連れて行ってくれる?」
ダリオは、オリーブ農園でも助っ人で働くので、
そこには彼を知る人が何人もいた。
「私は圧搾所に残るから、もう、帰っていいわ。
あなた、19:30には家族揃って、食事でしょ?」
「キヨミ、僕も残る。そして、キヨミを車で送っていく」
「いいわよ。何時になるか分からないもの。
誰かに送って貰えるかもしれないし・・・」
何度言っても、ダリオはそこに居続けてくれた。
19時を過ぎ、私たちは現場のスタッフに挨拶をして、車に戻った。
「ねえ、ダリオ。どっかで食べていかない?」
「うん。いいよ」
「あなた、何が食べたい?」
「ピザが食べたい…」
「了解。どこか、お店 知ってる?」
「うん。カモリア門の外にある教会前のピッツェリア。
ピザというと、僕はいつも、そこに行くんだ」
ダリオが言う店は、持ち帰り専用店で、
立ち食いも出来る若干のスペースがある店だ。
「それか、この辺りに美味しいピッツァのお店があるはずよ・・・
あった!あそこの角の店。あそこに行きましょう!」
土曜の夜だけど、席は十分にあり、私たちは屋外席に着いた。
でも厨房は活気があって、
私たちのテーブル脇を、ピザの箱の山を抱えた客がよく通り過ぎる。
私はラグースパゲッティをオーダーし、
ダリオはポルチーニ茸のピザとコカコーラをオーダーした。
私は、ダリオの農園での仕事の話に耳を傾けていたけど、
そのうち、レストランの思いで話に代わっていった。
私とダリオ、そしてパトリッツォの三人で、
3年前まで、レストランをしていた。
私は料理、ダリオはウエイター兼皿洗い、
そしてオーナーのパトリッツォは会計担当だ。
「さっきの圧搾所、皆のお喋りで賑わいがあって、
ああいうの、いいね。
レストランで働いていた頃、
“ダリオ~、お客とお喋りしないで、働きなさいよ~!”って
プリプリ怒ってたけどさ。私もあれから変わったのよ」
「誰かさん、よく、コップを壁に投げつけてたね」と言い、
下を向いて肩で笑うダリオ。
「それに、キヨミは怒ると家に帰っちゃったから、
僕は、何度も謝りに行って連れ戻したっけ・・・」
私はここ3年でとても変わったけど、
ダリオは当時から変わらず、穏やかだ。
食べ終わると、ダリオが席を立って店の中に入るから、
私も慌てて、彼を追った。
「僕が払う」
彼に渡した僅かな作業代から支払おうとするので、
私は強い口調ではねのけた。
「ダリオ、ここは私が払う。
ほら~、テーブルに私のカバン、置きっぱなし。見張ってて!」
私もダリオも、そしてパトリッツィオも、どこか不器用だけど、
心の底に流れるものが同じだったりする。
今年の「秋の味覚セット」や絞たてオリーブオイルの発送、
二人の助っ人に支えられ、頑張ります!
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港町ジェノバで、大規模な洪水が発生。
河川が氾濫し、死者が出るほどの被害が出ている。
3年前もジェノバでは同じ事があったのに、
その教訓が全く活かされず、
国民は政府に怒りをぶつけている。
イタリア国営放送のラジオから、
(ジャッポーネ 日本)という言葉が聞こえるので、
ボリュームをあげたら、
「日本は、お日様が出ている時に、
一生懸命、取り組むんだ。
イタリアのように、
雨や災害があった時だけ、考えるのではない」
と言って、日本を称賛している。
日本が世界に輸出出来るもの・・・
それは、充分すぎるほどの機能が備わった
小型コンピュータよりも、
災害に強い街づくりのノウハウだったり、
ハイテクや農薬に頼らない自然農法で
貧しい国に作物を育てるノウハウだったり、
江戸時代の水路の技術で、
砂漠化した国に農業を復活させるノウハウだったり
地球上の人間生活を幸せにする、
そんな技術が沢山あることに、
誇りを感じる、今日この頃です。
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ランチ時のフィレンツェ。
移民が多い路地を歩いていると、
店の入口で太った女性がタバコを吹かしていた。
「えっ?ここはないでしょう?」
自問しながらも何故か、
その店に足が向かってしまった。
店内には小さなテーブルが3つ。
先客のイタリアオヤジと軽く目で挨拶を交わして、
隣のテーブルについた。
ガラスケースに、見栄えが悪いお惣菜が並んでいる。
白ワインをグラスで頼み、少し迷ったあげく、
白いご飯と肉団子を3つ、
その上にチリソースをかけてもらった。
お金を払ってこんなに不味いものを食べたのは初めてだ。
でも、予想通りだったので、動揺はしなかった。
先客のオジサンは、私が日本人だと知ると、
「アベ・ケンシロウという偉大な人物がいたよね。
俺、昔、柔道をやってたんだ」と言い、
それから、カラブリア出身で
35年間フィレンツェに住んでいる事、
母親はタバコ工場で顕微鏡をのぞきながら、
良いタバコと悪いタバコを分ける仕事をしながら
5人の子供を育てた事など、
身の上話をして、世知辛い話題もした。
入口でタバコを吸っていた女は、
最初はフテブテしくて視線を反らしていたけど、
私たちの会話に加わってきた。
ルーマニア出身で、
今の彼と結婚をして5人の子供が欲しいこと、
結婚する前にダイエットしたい事等、
若い子らしいお喋りをし、また私にもよく質問をした。
店の外では、体格の良い男が大瓶のビールを飲み続けていて、4本目に入っていた。
「あの客、ロシア人よ。だから、
この太った私を見て、美人だなんて言ったんだわ!」
と言って、喜んでいる。
途中、イタリア人青年が店先に現れ、
「店の音楽のボリュームを下げてほしい」と言ったので、店の音楽は消えたけど、音楽がないほうが、ホッとできた。
この店に入る前、
お洒落に改装された中央市場にも入ってみたけど、
そこで食べた方が、絶対に美味しかったはず。
でも、この目立たぬ店で、
フィレンツェという都会に存在する素顔に触れながら過ごす時間も悪くないな、と感じた今日この頃です。
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日本から遊びに来た妹と、レストランに入った。
このレストランには、
片言の日本語を話すイタリア人の店員、アメデオがいる。
イタリア人が日本語を話すと、全ての音にアクセントが付く。
「イ~ラ~シャ~イ! ナカ? それとも ソトのセキ、スル?」
私達は、屋外席を指定した。
アメデオはメニューをテーブルに置くと、
全部アクセントの付けた歯切れの良い日本語で、
「ウシ、ブタ、ヒツジ、キジ アルネ・・・ウサギ、オイシイよ」
と言うと、空を見上げて「ウサギ~ オ~イシ~♪」と故郷の冒頭を歌い、テーブルを去った。
この店はいつも混んでいるので、
彼は一つのテーブルに長居することはない。
その後も、料理を運んで来る度に、
「セイコーマート、シッテル?
ホッカイドウ ニ~ ダケ アル コンビニ」と言って去ったり、
「ワタシワ~、ショウチュウ、ダイスキ。カラオケ モ ダイスキ」
と言って、さっと去る。
私達のワインのボトルが空になると、
彼は、他のテーブルで余ったワインボトルを持ってきてくれた。
「このワイン、重くなくて、飲みやすいね!」と妹が言うと、
「ソウネ~、オモクナイ。カルイネ。コレ、カユイ ネ」と言って、
腕を掻く仕草をした。
その後も、
「ベツバラ イク?」とか「オアイソ?」とか言って私達を驚かせ、
「スキナダケ、メシアガレ」と言って、
サービスでデザートワインのボトルをテーブルに置いていった。
私達にとって、このレストランは★★★★★です!
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早朝、街での用事を済ませると、
すぐにバスで家に戻った。
街に向かうバスの車内はせっかちだったけど、
今度は打って変わってノンビリしている。
「シニョーラ、薬局に行くんですよね~?」
運転手がミラー越しに、
松葉づえを握ったオバサンに呼びかける。
「そうだよ」
すると運転手は、
バス亭から200メートルほど離れた薬局前で停まった。
「グラッツェ、優しいねぇ」そう言って、
オバサンは足元に気をつけながらバスを降りた。
暫く行くと、また、運転手が声をあげた。
「シニョーラ、この付近でいいんですよね~?」
「スィー」
するとバスは、これもまたバス亭など見当たらない円形交差点で停止した。
「グラッツェ」と言って年配の婦人が下車した。
このバスの運転手は、大らかだ。
昨日の夕方は、混み合ったバスの中で、
「後ろ~!」と学生が叫んでいた。
バスから降りる人は、
中央部のドアから下車することになっているけど、
学生たちはバスの後部席にいたので、
後部のドアを開けてほしく、そう叫んでいる。
すると運転手は、
「後ろ~とは何だ!
人に頼む時には言い方があるだろ!
教育がなっとらん!」と言って
頑固に開けなかったので、
学生たちは、バスの中央部のドアからしぶしぶ降りた。
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海外旅行の際、空港内で両替する場合は、
【到着ロビー】の銀行を利用するとお得ですよ!
今回、イタリアに戻る際、成田国際空港で\→€へ両替をしました。
同じ施設内にある銀行でありながら、為替がどこも違っていて、
一番お得なのは、【到着ロビー】でした。
為替:(仮に30万円を€に換えた場合)
●成田国際空港駅 改札前 143.04円(2097ユーロ)
●到着ロビーにある銀行 141.75円(2116ユーロ)
●出発ロビーにある銀行A 142.04円(2112ユーロ)
●出発ロビーにある銀行B 142.50円(2105ユーロ)
●成田/搭乗手続き後 ロビーにある銀行 143.67円(2088ユーロ)
●ローマの空港 158.11円(1897ユーロ)
30万円をユーロに両替する場合、成田国際空港内だけでも、
場所によって28ユーロ(約4,000円)の差、
イタリアの空港と比較した場合、219ユーロ(約31,000円)の差が出ます。
皆さん、もし、出国の際、空港で両替をお考えの場合、
到着ロビーと出発ロビーを比べてみてくださいね!
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