本日、晴天なり・・・
昨日の夜、
「体調を崩したから、明日の小旅行、無理なの・・・ごめんね」
と友達に電話をしたら、
「私ね、風邪とかインフルエンザとか、意外と移らないのよ!」
と言って、翌日、彼女は私の町までやってきた。
私たちは手賀沼に行って、売店でお弁当を買い、
まるで中高生のように、座れそうな場所に座り、ランチをした。
気付いたら、二人とも、草で御尻が濡れてたけど、笑ってすませた。
この前 知り合ったばかりで、
沼のほとりで野菜を売る節子さんの所に行ってみた。
朝の4時から12時までお店を営業しているから、
15時にはいないはずだけど、
人のいる気配がしたから、「節子さ~ん!」と呼んでみた。
すると、節子さんは、目を凝らしながら「誰かしら?」と
不審そうに出てきて、私と分かると、パッと大きな笑顔になった。
「友達が来てくれたので、紹介したくて来ました!」
節子さんは、両手で私の手をギュッと握り、
「もう、帰っちゃったかと思ってたわ~」と言って、
その手を上下に何度も振った。
その時から、節子さんは、(母の友達)ではなく、
私の叔母さんになった。
私は、勝手にそう思うことにした。
私と友達は珈琲が飲みたくなり、喫茶店に入ると、また良く喋った。
友達は、現実を受け入れて、しっかりと生きている。
夕方4時を過ぎ、私たちは店を出て、駅に向かった。
すると、駅前のベンチにお母さんがいて、
私に向かって、カーデガンを広げながらニコニコして歩いてきた。
「きよさん、半袖手で出て行っちゃったから・・・」
「お母さん、いつから、待ってるの?」と言うと、
「ん・・・」と答えを濁した。
通販でオーダーした美味しいうどんが届いたらしい。
だから、友達と別れた後、
お母さんとヨーカ堂に寄って、出来合いのかき揚げを買った。
家に戻り、スカイプでパトリッツィオと繋いだら、
「大分、良くなったみたいだな!
風邪のお蔭で、お肌がツルツルじゃないか!
まるで、18歳のようだ!」
と言ってくれた。
スカイプの映像では、肌の様子なんてよく分からないのに・・・・
相変わらず、彼は優しい。
パトリッツィオとの会話の余韻で、明るい気持ちで食卓についたから、昨日からの、お父さんと喧嘩をして重かった空気が、サ~っと吹き飛び、お父さんは、仲が戻れた事が嬉しくて、いつもの声より、高音になっていた。
今日のような一日が、ず~っと続くだけで幸せ。
今日出会った全ての人に、素のままの私が受け入れられた。
今、沢山の優しさをチャージしたから、私も柔らかい気分になって、
誰かを批判しようとか、自分を正当化しよう、
という気は一切湧かない。
イタリアでの生活では、気持の余裕が無くなることも多くて、
(こんな自分、私だって付合いたくないわ)と愛想を尽かす時が多い。
素のままを受け入れ合うこと。
幸せは探しに行くものではなく、
既に、手の中にあって、見えたり、見えなくなったり・・・
時に、単純なようで、時に、難しいようで・・・
今日のお天気同様、 私も、今日は晴天でした・・・
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