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2014年9月

2014年9月29日 (月)

本日、晴天なり・・・

昨日の夜、
「体調を崩したから、明日の小旅行、無理なの・・・ごめんね」
と友達に電話をしたら、

「私ね、風邪とかインフルエンザとか、意外と移らないのよ!」

と言って、翌日、彼女は私の町までやってきた。

私たちは手賀沼に行って、売店でお弁当を買い、
まるで中高生のように、座れそうな場所に座り、ランチをした。

気付いたら、二人とも、草で御尻が濡れてたけど、笑ってすませた。

この前 知り合ったばかりで、
沼のほとりで野菜を売る節子さんの所に行ってみた。

朝の4時から12時までお店を営業しているから、
15時にはいないはずだけど、
人のいる気配がしたから、「節子さ~ん!」と呼んでみた。

すると、節子さんは、目を凝らしながら「誰かしら?」と
不審そうに出てきて、私と分かると、パッと大きな笑顔になった。

「友達が来てくれたので、紹介したくて来ました!」

節子さんは、両手で私の手をギュッと握り、
「もう、帰っちゃったかと思ってたわ~」と言って、
その手を上下に何度も振った。

その時から、節子さんは、(母の友達)ではなく、
私の叔母さんになった。

私は、勝手にそう思うことにした。

私と友達は珈琲が飲みたくなり、喫茶店に入ると、また良く喋った。

友達は、現実を受け入れて、しっかりと生きている。

夕方4時を過ぎ、私たちは店を出て、駅に向かった。

すると、駅前のベンチにお母さんがいて、
私に向かって、カーデガンを広げながらニコニコして歩いてきた。

「きよさん、半袖手で出て行っちゃったから・・・」

「お母さん、いつから、待ってるの?」と言うと、

「ん・・・」と答えを濁した。

通販でオーダーした美味しいうどんが届いたらしい。

だから、友達と別れた後、
お母さんとヨーカ堂に寄って、出来合いのかき揚げを買った。

家に戻り、スカイプでパトリッツィオと繋いだら、

「大分、良くなったみたいだな!
 風邪のお蔭で、お肌がツルツルじゃないか! 
 まるで、18歳のようだ!」

と言ってくれた。

スカイプの映像では、肌の様子なんてよく分からないのに・・・・
相変わらず、彼は優しい。

パトリッツィオとの会話の余韻で、明るい気持ちで食卓についたから、昨日からの、お父さんと喧嘩をして重かった空気が、サ~っと吹き飛び、お父さんは、仲が戻れた事が嬉しくて、いつもの声より、高音になっていた。

今日のような一日が、ず~っと続くだけで幸せ。

今日出会った全ての人に、素のままの私が受け入れられた。

今、沢山の優しさをチャージしたから、私も柔らかい気分になって、
誰かを批判しようとか、自分を正当化しよう、
という気は一切湧かない。

イタリアでの生活では、気持の余裕が無くなることも多くて、
(こんな自分、私だって付合いたくないわ)と愛想を尽かす時が多い。

素のままを受け入れ合うこと。

幸せは探しに行くものではなく、
既に、手の中にあって、見えたり、見えなくなったり・・・

時に、単純なようで、時に、難しいようで・・・

今日のお天気同様、 私も、今日は晴天でした・・・

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スカイプでパトリッツィオと会話

パトリッツィオとスカイプで会話した。

「子宮筋腫で、まだ、多血が続いているの・・・」

すると彼は、
「まるで、サン・ジェンナーロだな! 
 そのうち、キヨミの銅像がナポリに建つぞ!」

と言うから、笑ってしまった。

サン・ジェンナーロとはナポリの聖人で、彼の命日には、凝固した彼の血液が溶け出す奇跡で知られている。

「おまけに風邪までひいちゃった・・・
 でもね、風邪っていいんだって。
 体をお掃除してくれるんだって。
 昔、人間は粗食だったのに、
 今は沢山の栄養が体内に入るでしょ。
 ウイルスが血を浄化してくれているらしいの・・・
 お腹も少しだけ、へっこんだ!」

「オ~、ブルネロで肥えた肉を、
 ウイルスが掃除してるんだな!」

私は、高級ワインを飲んでいるわけではないけど、
わざとにそう言って、笑わせてくれる彼。

安静・安静が続く日々。

彼のユーモアはビタミンのようで、
気持が元気になった!

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2014年9月25日 (木)

我孫子 手賀沼の散策3


母と私の散歩では、色々な話題が飛び交いながらも、
無意識に、猫を探している。

手賀沼の遊歩道を歩いていたら、一匹の猫がいた。

「あ~、いたいた!猫ちゃん!」

すると、「あ~、あそこにも」「見て~あっちにも!」・・・

あちらこちらで、野良猫が餌を食べている。

「早く食べちゃいなさい」

一人の女性が道の目立たぬところで餌をやっていて、
自転車で去って行った。

私が写真を撮っている間、母は、その女性と挨拶を交わしていて、

この猫ちゃんたちは、以前、お婆さんに飼われていたけど、
事情があってここに放置された事を知った。

近くには猫のトイレもあるし、屋根付きの小屋もある。

きっと、あの女性が作ったんだろうな。

ビジネスの拠点である大都市や流行って賑わう場に行くよりも、
地域社会で、昨日も今日も、そして明日も、
こうして生きている人を観察する方が、今の日本を感じる。

目が向いてしまう人は誰もが、
フェイスブックなどやってなさそうな人ばかり。

これはあくまでも、主観的な一部の日本。
でも、真実の日本で、ある種、本質的な何かを感じさせてくれる。

自分の内面で、また、垢がとれていくような、今日この頃です・・・

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我孫子 手賀沼の散策2

手賀沼の橋に近づくと、
母は、「節子さんのところに行こう!」と言った。

節子さんとは、早朝の散歩を日課とする母の友達で、バラック小屋で朝の4時からお昼まで、八百屋を営んでいる。

到着すると、
母が「あ~ッ!」と声をあげ、興奮して言った。

「これよ、この兎。ほら、数日前に、
 我孫子で野兎を見かけたって言ったでしょ!
 きっとこの子よ!どうしてあんた、ここにいるの?」

声を聞きつけ、節子さんが姿を見せた。

初めて見る彼女の、大きな笑顔に私は包み込まれた。

一瞬で、この人に受け入れられたことを全身で感じた。

母はよく、節子さんに私の話をするし、
私にも節子さんの話をするから、居心地が良かった。

「ある日、男性が兎を持ってきたのよ。
 野良猫に首の後ろを噛まれて、
 ブルブル震えていたんだって。
 このままじゃ、猫に狙われるからって、
 捕獲して、ここに連れてきたの。
 頭を撫でると、気持ちよさそうにするのよ。
 飼われてたのね。
 色々な野菜をやったら、キャベツが一番好きみたい。
 その男性、スッポンまで連れてきたから、
 何だか色々と増えちゃってね…」

兎の裏では、
去勢手術を終えた雄猫が、椅子の上で眠っている。

手術をしたら、女らしくなった、と言って笑ってた。

節子さんは、「ねえ、これ持ってって!」と言って、
沢山のキュウリと梨をお土産に持たせてくれた。

母もよく、家にあるものを御裾分けしているらしい。

(イタリアでも日本でも、
 自然や動物を愛する人のいる風景って、似てるな~)

昔は、「イタリア(人)は」「日本(人)は」と定義したがっていたけど、価値観を共有する人間同士って、どの国でも、ご近所さんになれるんだな、と思う今日この頃です。

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我孫子 手賀沼の散策1

私の両親は千葉県の我孫子(あびこ)に住んでいる。

手賀沼を囲んで、自然が沢山残された町。

母と一緒に、手賀沼を散歩した。

「あら~、大きなワンちゃん・・・」

そう言うと、母は、向こうからやってくる
大きな犬目がけて、足早になった。

よくある事だけど、散歩する動物を愛おしく眺めると、飼い主さんと、自然に挨拶が生じる。

「お早うございます」

「お早うございます。
 この子、臆病だから、
 ウウ~ッて唸っちゃうんですよ。すみません」

「そうなんですか~」

私たちは、飼い主さんに軽く会釈をした。

振り返ると、白いワンちゃんの後姿も愛らしく、
「あんなに大きくて、臆病なんだね」と言いながら、
私たちは、ウフフと笑った。

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2014年9月20日 (土)

小太郎ちゃん

これが、お母さんのご近所の小太郎ちゃんか~

こういう顔した人、いるよね!

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2014年9月17日 (水)

お母さんからのメール

今朝、お母さんから、こんなメールが届いた

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散歩の帰りに、小太郎ちゃんの家の前に来て、
彼の姿を探したけど、見当たらない。

少し歩くと、いたいた。

庭の土の上に寝そべっている。

そのそばに、
小太郎ちゃんを携帯電話で撮っている男性が。

なんでも毎日写して、
家にいる奥さんにメールしていると。

タイトルが「ぶさいく」

確かにちょっとみると、
何とも言えない顔に思わず吹き出してしまう。

いいなあ。ぶさいく。

こんなに多くの人に愛されて、心を和ませて。

人間もそうよね。

間違いのない日々の出来事。
きちんとしていることを求めること。
品行方正で
非の打ちどころのない事に生きがいを感じていること。

ではなくて、ぶさいくに生きる事が自然でいいよね。

今日の散歩で
ちょっと肩の荷が降りたような気がしました。


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2014年9月15日 (月)

日曜日

日曜日、

友達のマミコチャンと、小さな町「サングズメ」で過ごした。

「この町、可愛いね」
「2009年のワイン、いいね」
「お肉、すっごく美味しいね」
「花火、綺麗だね」

 ・・・

そんな言葉を、ポツリ・ポツリと発するうちに、
心が栄養で満たされていく。

今日も、明日も、沢山の「いいね」を口にしたい・・・

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2014年9月14日 (日)

秋空のシエナ

秋晴れ! 

そして気付くと、
黄昏時には、ルネッサンスの絵画にワープしていた!

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2014年9月10日 (水)

つられて、笑っちゃいますね!


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2014年9月 9日 (火)

別れ、そしてスタート

10年、イタリアにて料理修業をした竜太さんは、
明日の飛行機でイタリアを去る。

これからは、生まれ故郷の北海道で、
これまで経験した料理の腕を、皆様にお披露目します。

そんな彼を囲んだホームパーティー。

日本にいながらして、
イタリアを感じられるスポットがまた増えそうです!


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2014年9月 6日 (土)

今年の葡萄は、どんな感じでしょう?

「今年の葡萄は、どうですか?」

この季節になると、
レストラン関係者やワイン好きの方から、
こういったメールが入る。

「今年もいい感じです!
 美味しいワインが出来そうですよ!」

なんて事を言えたら、どんなに楽だろう。

今年は2002年と類似している。

2002年、あまりの多雨の為、
ブルネロの創始者「Biondi-santi」をはじめ、
いくつかのワイナリーではブルネロ作りを断念し、
収穫した葡萄は、ワンランク下の格付ワインや
テーブルワインに回された。

2002年と2014年の違い。

それは、今年はまだ希望が残されている、ということ。

2002年、夏から続いた雨は、
収穫時期に入っても止むことがなかった。

しかし今年の夏は、雨と晴れ間が交互に訪れ、
9月に入った今、日中は残暑が感じられる。

ブルネロ用の葡萄の収穫まで、あと約1カ月。

この時期、ブルネロ用の葡萄に栄養を凝縮させるため、
いくつかの房は切り取られ、大胆に葉を取り除き、
葡萄に直射日光を与る作業が行われる。

これまで、葉っぱは、葡萄を雨から守ってくれていた。

しかし、これからは房が空気にさらされ、
多雨が降ると、どうしようもなくなる。

水分を含んだ葡萄の成分が薄まるだけではなく、
水を吸収しすぎると、葡萄の粒が膨らみ、
いくつかの果肉は破裂し、果汁が周囲に飛び散り、
そこからカビが発生しはじめる。

そうなると、健康的な葡萄の収穫量が少なくなる。

今年、葡萄を手掛ける農夫達は、
雨によるメンテナンスの為、通常以上に働いてきた。

これからも、葡萄達への働きかけは続く。

昔、シエナのエノテカで働いていた頃、
2007年ヴィンテージについて、世界中のジャーナリストが最高な褒め言葉で書きあげので、この年のワインが飛ぶように売れていたことを思い出す。

自然環境をそのまま受け入れた葡萄は、
酵母と酸素の協力を経てワインに変わり、
発酵期間も、熟成期間も、
そして、瓶詰めされてからも生き続ける。

『有名大学卒業者=優秀な人格』と、
人間の価値を測れないのと同じで、
『良好な天候のコンディション=価値のあるワイン』
とは言いきれない。

アルコール分が強いワインが好きな人もいれば、
少し軽めの飲み口の方が合う人もいる。

世界中で、規格の統一された商品が流通される中、
ワインを始め、自然と人間とのコラボレーションで
生み出される商品は、今までとは違った角度の「品質・価値観」をもって、消費者を楽しませてくれるんじゃないかな?

そうあって欲しい・・・



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2014年9月 2日 (火)

雨が降ってきた。部屋に入れて~

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2014年9月 1日 (月)

中国人と聖書の出会い


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