モデナ
友達とモデナを訪れた。
北イタリア(中部イタリア寄り)にある
この小さな街から、バルサミコ酢、弱発砲性赤ワイン
ランブルスコやパルミジャーノ、
そしてフェラーリが誕生する。
街中にあるレストラン「Da Danillo」で昼食をとった。
前菜の盛合せをオーダーすると、
ニョッコフリットと呼ばれる揚げパンと、
サラミやハム、チーズが運ばれてきた。
「ニョッコフリットは、手で食べるんです。
ナイフで半分に切ったりしないで下さいね。
上にハムやサラミ、チーズを乗せて、
パンを半分に折り曲げ、
サンドイッチのようにして頬張ってください!」
カメリエーレの説明に、心が小躍りした!
(そうなのねっ!手づかみが、地元流なのね!)
私は事前に、
いくつかのランブルスコの作り手を調べていた。
「○○という作り手のランブルスコ、ありますか?」
するとカメリエーレは、
「数年前に倒産しました。
確かにガイドで評価されているけど・・
僕としてのお勧めは、このワインです・・・」
カメリエーレのお勧めのランブルスコは、とても美味しく、脂身の甘みを帯びたハム類と、仄かな甘いニュアンスがある微発泡の冷えた赤の相性は抜群に良い。
ランブルスコはあっと言う間に空になり、
次に、サンジョヴェーゼロマーニャ(赤)を注文した。
トスカーナのサンジョヴェーゼに比べると、
肩ひじ張らず、気楽に飲める美味しいタイプ。
でも、失敗だと気付いた。
私達は、屋外テーブルに着き、
気温が上昇して暑さを感じはじめていた。
そんな中、常温で管理されている赤ワインは
直ぐに外気の温度に達し、
アルコールがボワ~ンと感じる締りのない風味になった。
冷房の効いた室内、もしくは
夜風が涼しく感じられるディナーだったら、
このワインをもっと美味しくいただける。
モデナの郷土料理は、
手打ちパスタや豚肉を使った料理が有名で、
あのパバロッティーの故郷でもある。
彼が、ここの郷土料理を
満悦の笑みを浮かべて頬張る姿が容易に想像できる。
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