小さくて大きな、作り手さん!
オリーブ農園を訪れ、皆と昼食をとった。
8歳のレオポルド君が、
「このオリーブオイルには、1滴の1/4の、
そのまた1/4の1/4の...
着色料も含まれていないんだよ!」
と威勢良く言うと、
「こいつは、立派なオウムだよ!」
とエンリコが誇らしげに笑った。
大人に囲まれて育つ子供は、大人の話題に耳を傾け、
ゆっくりと話題について来る。
「お婆ちゃん、だったら、どこから色が来るの?」
「太陽からですよ」
「ふ~ん・・・」
レオポルド君は既に、
オリーブオイルのラベル貼を手伝っている。
今、彼が夢中になっているのは
大きな樫の木の上に家を建てること。
木を囲んで4か所に深い穴を掘り、柱を挿し込み、
足場組までは完成している。
冒険心に心を躍らせる彼は、トムソーヤそのものだ。
丁度、日本の御客様からオリーブオイルの注文が入っていたので、瓶に、作り手のサインとして、レオポルド君と、パパのルイージにサインを入れてもらった。
ファンチュッリ農園は、
レオポルド君がいるから次世代も大丈夫!
農園に通っているうちに、
私はこの人達の遠い親戚のような気分になってきた。
オリーブオイルでも、ワインでも、何でもそうだけど、原料や素材が、人の手を介入して商品になっていく。
そこに携わる人や環境を知ると、
商品に込められた温もりを感じ取ることが出来る。
(作り手さんや農作物の育つ自然環境を、
どうやったら皆様に、
もっとダイレクトに伝えることできるんだろう?)
| 固定リンク