自然を泣かせる 悲しい合理化
シエナで料理修業をするYちゃんと、
モンタルチーノを訪れた。
訪問先は、
無農薬のブルネロを手掛ける小さな家族経営の農園。
車で農園に向かう途中、Yちゃんが、
「あ、枯れている・・・」と口にした。
季節的に緑が青々した光景の中で、
枯れ果てている畑があった。
「これは、悲し現実なのさ。
ここに、大手企業と小さな作り手の違いが
現れているんだよ。
俺の畑は、2011年に古い葡萄の木を抜いて、
今年の9月末に台木を植える。 3年の間、
豆などを植えながら土地に窒素を補給し、
土地を休ませる。
これが一般的なやり方なんだ。
しかし、この枯れた畑の持ち主は、
大手企業の作り手。
彼らは、除草剤を撒いてひっこ抜き、
今年の10月には、台木を植えるんだ。
自然がストレスを感じてるよ」
家に戻って、除草剤を使用している大手ワイナリーのホームページを見たら、「私達の情熱の根をワイン会に捧ぐ」みたいな事が書かれている。
研究開発が進み、
もしかしたら土に優しい除草剤かもしれないし、
出来あがるワインは、美味しいかもしれない。
一概に否定できないけど・・・・
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