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2014年6月 4日 (水)

自然を泣かせる 悲しい合理化

シエナで料理修業をするYちゃんと、
モンタルチーノを訪れた。

訪問先は、
無農薬のブルネロを手掛ける小さな家族経営の農園。

車で農園に向かう途中、Yちゃんが、
「あ、枯れている・・・」と口にした。

季節的に緑が青々した光景の中で、
枯れ果てている畑があった。

「これは、悲し現実なのさ。
 ここに、大手企業と小さな作り手の違いが
 現れているんだよ。

 俺の畑は、2011年に古い葡萄の木を抜いて、
 今年の9月末に台木を植える。 3年の間、
 豆などを植えながら土地に窒素を補給し、
 土地を休ませる。

 これが一般的なやり方なんだ。

 しかし、この枯れた畑の持ち主は、
 大手企業の作り手。

 彼らは、除草剤を撒いてひっこ抜き、
 今年の10月には、台木を植えるんだ。
 自然がストレスを感じてるよ」

家に戻って、除草剤を使用している大手ワイナリーのホームページを見たら、「私達の情熱の根をワイン会に捧ぐ」みたいな事が書かれている。

研究開発が進み、
もしかしたら土に優しい除草剤かもしれないし、
出来あがるワインは、美味しいかもしれない。
一概に否定できないけど・・・・

私達には、土地が泣いているように思えて、
気持ちが沈んだ。

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