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2014年6月 8日 (日)

フランチェスカちゃん

ある日、フランチェスカちゃんは狩猟の男に捕まり、
それから、彼の農園で暮らすようになった。

男の名前はロビン。

1940年代のアメリカ映画、ロビンフッドに出てくる
俳優に似ていることから、皆にそう呼ばれている。

ある日ロビンは狩猟仲間に携帯からメッセージを送った。

「フランチェスカが逃げた・・・寂しい・・・」

仲間で探し回ったけど見つからず、落胆していたけど、
翌日、彼女は門の前にひょっこり戻ってきた。

狩猟仲間達は、猪が賢いことを悟った。

4週間前、
フランチェスカちゃんは3頭の瓜坊を出産した。

ロビンは、狩猟仲間にメッセージを送った。

「フランチェスカに赤ん坊が生まれた! 
 子供は、俺似で、とっても可愛いんだ!」

フランチェスカちゃんは、
飼い猫のようにロビンに懐いている。

フランチェスカちゃんがご飯を食べている時、
チョロチョロ~、っとネズミが走り抜けた。

「ネズミだ!」というと、ロビンは、

「ああ、5匹」と答えた。

フランチェスカちゃんとその子供たちは、
ロビンの家族として暮らしているのであって、
決して、姿を変えて卓上に登場することはない。

「フランチェスカ~」と呼ぶと、
彼女は寄ってきて、柵から鼻を突きだした。

大阪から来たKちゃんと私は、
土まみれで濡れてる鼻の穴を撫でてながら
「触っちゃった~!」とはしゃいだ。

狩猟男って、
動物を見たら射るものかと思っていたけど、
ちょっと変わった、ほのぼのした光景だった。

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