フィレンツェの中央市場
久々のフィレンツェ。
観光客には御馴染みの中央市場に
初めて足を踏み入れた。
外観からはイメージ出来ないほど、
御洒落でポップな館内。
陳列された商品を見るのは楽しくて、
最初の15分くらいは、気持ちが躍った。
恐らく、大きなボリュームで流れていた
ブラジル当たりの音楽にも触発されていたんだと思う。
時間の経過と共に気持ちは落ち着いた。
私には、小さな店が商に合う。
使い古されたテーブル席で、耳を澄ますと、
周囲の生活臭が漂う会話が聞こえてきそうな、
そんな地元に密着した店。
常連客と店のオヤジさん、もしくは仏頂面の、
または楽観的で肝っ玉風の母ちゃんがしきってそうな、
そんな店の空気に包まれながら、
普通のグラスワインを飲むのが好き。
一期一会的な浪漫がないと、
何だか、味気なくて・・・
この時、私は相当お腹を空かせていたけど、
結局、ここでは何も食べなかった。
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