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2014年5月

2014年5月31日 (土)

フィレンツェの中央市場

久々のフィレンツェ。

観光客には御馴染みの中央市場に
初めて足を踏み入れた。

外観からはイメージ出来ないほど、
御洒落でポップな館内。

陳列された商品を見るのは楽しくて、
最初の15分くらいは、気持ちが躍った。

恐らく、大きなボリュームで流れていた
ブラジル当たりの音楽にも触発されていたんだと思う。

時間の経過と共に気持ちは落ち着いた。

私には、小さな店が商に合う。

使い古されたテーブル席で、耳を澄ますと、
周囲の生活臭が漂う会話が聞こえてきそうな、
そんな地元に密着した店。

常連客と店のオヤジさん、もしくは仏頂面の、
または楽観的で肝っ玉風の母ちゃんがしきってそうな、
そんな店の空気に包まれながら、
普通のグラスワインを飲むのが好き。

一期一会的な浪漫がないと、
何だか、味気なくて・・・

この時、私は相当お腹を空かせていたけど、
結局、ここでは何も食べなかった。

御土産を買うには、いいかもしれない。

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2014年5月27日 (火)

小さい、大きな意気込み!

「兄弟たち、そろそろ飛行の時がやってきた!
 準備はいいか?!」

「オ~!」「勿論!」 「待ってました~!」

・・・「じゃあ、君が先飛んで・・」

「ノー、僕は君の後に続くから、先に飛んでョ」

「アタシは最後に飛ぶから、先に誰か飛んでみて」

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2014年5月21日 (水)

ベルルスコーニ

欧州議会選挙が近づき、テレビでは、
イタリアで注目される政治家のテレビ出演が目立つ。

数日前、ベルルスコーニが夜のテレビに出演していた。

元首相は脱税の罪で社会奉仕活動を命じられ、
夜11時から翌朝の7時までは、外出禁止となっている。

氏会者が、
「ベルルスコーニ氏は、
 11時には家に戻らなければならないので、
 この時間に御越しいただきました」

と言うと、会場に軽く笑いが沸いた。

「冗談ではないですよ。イタリアの法律では、
 そういう事になっているんです」

と氏会者が真面目に補足すると、ベルルスコーニは、

「私は、夜の11時まで外出が許されてます。
 シンデレラじゃないから、
 12時までは、許されませんでした!」

と言って、会場を笑わせた。

近所のバールに行くとカウンターに1枚の紙があって、
そこには、ベルルスコーニに関する
こんなコメントが書かれてた。

「罪が下されて、私はとっても反省してます。
 こんな事になるんだったら、あの時・・・・
 もっと盗んでおけばよかった、と!」

それを読んで、パトリッツィオは笑い声をあげた。

イタリア。

どんなシーンにも、ユーモアのスパイスが含まれてます。

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2014年5月18日 (日)

Mille Miglia 2014@Siena

毎年5月に、
世界のクラシックカーがシエナを駆け抜ける。

これらの車が生産された年から、
計り知れない程の速度でテクノロジーが発達にも関わらず、クラシックカーに、夢と浪漫、そしてエモーションを感じる。

気が付くと、
音楽、映画、服装、町並み、そして食堂等、
昔のスタイルが好きで、
それらは決して古臭いのではなく、
粋な大人だけが味わうことの出来る
クラシカルな艶がある。

5月17日のシエナの様子を、
ビデオを通じて、お届けです!

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2014年5月16日 (金)

BGMはロッシーニ

冷蔵庫を開ける度、
「私達を何とかして頂戴~!」と言いたげに
パセリの束が私をじ~っと見つめる。

今日は曇りで、外に出たい衝動もないから、
「やっちゃえ!」と思い立ち、
You Yubeのボリュームを上げて作業に取り掛かった。

洗って水気を切ったパセリ、ニンニク、ケッパー、
そしてアンチョビをまな板に乗せ、みじん切りにする。

それを容器に入れ、
オリーブオイルで浸してたらソースが完了!

野菜のグリル、肉、魚、パスタ用のトマトソースに少し加えると、まるで、カラオケのエコーをかけたマイクのように、料理がグッと上手くなる。

パセリの葉を茎からむしり取るのも、
みじん切りにするのも地味な作業だけど、
この日、私はご機嫌に取り組んだ。

今日の伴奏は、ロッシーニのピアノ曲「アンチョビ」

https://www.youtube.com/watch?v=vvmiGR0cbBU

軽快なリズムで、みじん切りの作業がはかどった。

イタリアの作曲家ロッシーニは大変な美食家で、
アンチョビの他、「ロマンティックな挽き肉」や「ソース」など、料理にまつわるタイトルのピアノ曲を作曲している。

1792年生まれのロッシーニは、
当時、どのようにアンチョビを堪能していたのだろう?

そして、彼の心を射止めた「ロマンティックな挽き肉」とは、どんな料理を指しているのだろう?

パスタソースのボロネーゼのことかしら?

この週末、
皆さんはどんな曲に合わせて、料理をしますか?

そして、完成したお料理を、何て名付けましょうか?

旬の食材と共に、美味しい週末をお楽しみください!

ボナペティート!



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2014年5月14日 (水)

郷土料理 ドルチェフォルテ

チョコレートを食べながら、ふと考えた。

「そういえばこの前、Enzoのお店で、ナオさんは、
 Dolceforte(ドルチェフォルテ)という、
 チョコレートを使った肉料理を食べてたっけ・・・
 でも、チョコレートを使った肉料理って、
 トスカーナの郷土料理なのかな?」

トスカーナの郷土料理は、2つのタイプに分かれる。

一つは、貧しくても美味しく食べれる庶民の知恵料理。

カチカチになったパンや、野菜の切りくず、
豆や玉ねぎなどを上手く利用したレシピ。

そしてもう一つは、
メディチ家などから派生した貴族の贅沢な料理。

ネットで調べてみると、ドルチェフォルテは
ルネッサンス時代からあることが分かった。

ブルネロ協会のwebにもこの料理についての記述があり、16世紀後半からあるレシピで、それ以前は、カカオの代わりに蜂蜜が使われていた、とある。

(日本の戦国~安土桃山時代にカカオがあったの?)

更に調べてみたら、カカオの栽培は、
中央アメリカで紀元前2000年から始まったとあって、
驚いた!

1492年に、コロンブスによってヨーロッパに紹介され、
その後、スペイン人によって砂糖が加えられ、
薬としての扱いから嗜好品へと変わっていったらしい。

なるほど。
カカオを使った猪の煮込みは、郷土料理なんだ!

作り方はというと・・・フライパンで、玉ねぎ、人参、
セロリのみじん切りをオリーブオイルで炒め、
茶色く色付いたら、
24時間前からマリネしてある猪の肉を加える。

(マリネは、ローリエ、ジュニパー、
玉ねぎ、ニンジン、セロリ、赤ワインで)

猪の肉に色が付いたら、赤ワインを追加。

ブロードを加えながら
ゆっくりと弱火で2~3時間煮込みます。

水分がなくなったら、ここからが面白い!

干し葡萄、オーブンで炒った松の実、
フルーツの砂糖漬、そしてチョコレートを加えます。

チョコレートを入れることで、
小麦粉を使わなくても
沢山の風味がカカオの脂分に一つにまとまり、
更に、そこにお酢を加え、口中が脂っこくならずに、
唾液と共に、食欲が促進される。

個人的には、芸術的に美しく
(時には、変てこに)飾られた料理よりも、
歴史を感じる料理に惹かれる。

もし、外国人旅行者が小さな食堂に入り、
料理を作る親父シェフ、もしくは、奥さんから、
郷土料理にまつわるエピソードが聞けて、
その歴史的な味を堪能できたら、最高なんだけどな!

若いイケメンシェフがもてはやされるより、
個性のある食堂が増えてくれると、嬉しい!

ユーチューブで、
ドルチェフォルテを作っているサイトを見つけました。

フィレンツェにあるこの食堂は、創業1901年。

4代目のシェフが、
受け継がれてきたレシピを再現しているとのことです。

ボナペティート!

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2014年5月12日 (月)

ティティちゃんの誘い

「つばめさ~ん、お友達になろうニャ~
 お話ししたいから降りてきて~」

「御断り~! ほっといてちょ~だい!」

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2014年5月 5日 (月)

春~夏 味覚セットのご案内です

皆様、今日は!

いつも大変お世話になっております。

「2014年 春~夏味覚セット」のプロモーションビデオが完成いたしました。

詳細は、明後日までに皆様にお届けさせていただきます。

Grazie!

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2014年5月 1日 (木)

女ごころの春の空

何が気に障ったのか、空は急に顔色を変えて、
稲妻や雹をまき散らしながら怒りをあらわにした。

少し経つと雨はやみ、平静を取り戻し、
空が七色になった。

その豹変ぶりは、まるで
不満を爆発させる口元を、
不意にキスでふさがれたかのようだった。
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