ヴィニタリー、当たり年!
ヴィニタリー最終日。
会場を出る前にグラッパのブースに立ち寄った。
カウンターにつくと、隣のイタリア人の会話から
「SAKE」という発音が聞こえたような気がした。
カウンターでは、一人の若いソムリエが
沢山の人を相手にサービスしている。
オーダーしたグラッパを待つ間、
隣のイタリア人客へのサービスを眺めていたら、
「あれっ?」と思い、
「酒だ!」と軽く叫んでしまった。
ワインの場合、複雑味と構造力にボリュームがあり、
口中を果実が支配するワインが上質とされ、
〈水のようなワイン〉という表現は
ワインを非難する時に使われる。
日本酒が、ワインの尺度でテイスティングをされないよう、日本酒の場合は、水のように清らかで上品な甘味があるものが上質とされることを説明した。
気が付くと、少し離れたカウンターでは、
日本人男性がサービスをしていた。
日本男児ともイタリア的ともとれる、
日伊折衷なイメージをまとった彼は、
地域振興コーディネータの松下兼三さん。
今後、イタリアに日本酒を輸出しようと、
日本酒と共にヴィニタリーにやってきた。
今回のヴィニタリーでは、
作り手、他国のインポータ、マーケティングやコンサルタント部門で活躍する方などと、ふとしたきっかけで会話を交わす機会があった。
彼らは信念を持っていて、そういう姿を美しく感じた。
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