イタリア流の時刻表
イタリア最大級のワインの見本市、ヴィニタリーに参加するため、シエナからヴェローナに向かった。
バスの時間が迫っていたけど、
焦らずゆっくりと家を出た。
予想どおり、バスは少し遅れてやってきた。
シエナの街から、今度はボローニャ行のバスに乗る。
定刻より20分遅れてバスはやってきて、
目的地にもその分遅れて到着した。
そしてボローニャから電車でヴェローナに向かう。
電車も遅れているようだ。
この日は18時まで会場に残り、
ボローニャのホテルに戻ることにした。
ヴェローナのプラットホームに、
5分早く電車が入ってきた。
私たちは、早速乗り込み、指定の席に着いた。
一人のイタリア人男性が、
「これ、フィレンツェに行きますよね~?」と声を発すると、「フィレンツェにも、行くわよ!」とご婦人が答える。
「良かった。早く電車が到着するなんて・・・
電車を間違えたかと思いましたね」
と男性が言ったので、
「本当! 朝はさんざん遅れておいて、
夕方には早いなんて、変ですね! 一便前の電車かと思ってしまいますよ!」と私も口走った。
すると、
「遅れをとるために、きっと駅をすっとばしたんだ!」
と他の男性も追随して、周囲は笑った。
ボローニャに到着し、友達と食事をした。
イタリア女性のシモネッタが、
「イタリアって、機能しなくてウンザリするわ!」
と言ったので、
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