地元のチャリティーイベント
シエナの郊外にある公民館で、
アートの競売フェスタが行われた。
友達の日本人女性Hも、10点ほど作品を出展している。
まず、13時からランチ。
長テーブルに着くと、アンティパスト、
クスクスとひよこ豆のトマトソース煮、
アリスタのグリーンピース添え、
そしてお米のお菓子が運ばれてきた。
その後、ドキュメント映画の上映
そして、競売が始まる。
友達の作品は大盛況で、全て完売した!
この日のランチは、一人15ユーロ。
ランチで集まったお金と、作品が売れたお金は、
アフリカの子供の医療費に充てられる。
これまで、動物シェルターやシエナの合唱団の主催する食事会に出席したけど、どれも、同じパターンだ。
安い材料で作られた食事が、
プラスチックのお皿で配給される。
食事会で集まったお金は、
チャリティーの募金であったり、
クラブの運営費になったりする。
このような機会を通じて、気楽に友達と落ち合い、
食事をしながら過ごすのは、楽しい。
そして、食事を通じて、自分が何気なく
チャリティーや市民活動に参加出来ることは心地よい。
「キヨミ、あそこにいるの、シエナの街の画材店のオジサン! 彼がインフォメーションのキーパーソンになってるんだよ」
と友達が耳打ちした。
100人以上いる会場には、家族連れも多い。
どうやって集客しているんだろう?
司会者がリラックスしているのは、
沢山の仲間に囲まれているからかな?
予算がないからイベントが出来ない、とも言い切れず、
目的がはっきりとしているなら、
やろうと思えば出来る、ということを学んだ。
その為には、お金の代わりに、
同じ意思を持った人との連携は必要で、
人のネットワークは、瞬時に培われるものではない、
ということも感じた。
高齢化社会になっていく上で、
こういう食事会が盛んになっていくといいな。
「自分が社会に役に立てている」と、
少しでも感じられると自尊心と共存意識が芽生え、
コミュニケーションから、自分も地域も活性化する。
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