囚人とフランチェスコ法王
12月だったかな?
フランチェスコ法王が、浮浪者を招いて昼食を共にした、
というニュースがあった。
そして、2月20日の新聞で、
「囚人の目に涙。なんて感動的!法王との出会い」
という記事を見つけた。
「法王、これは私達が作ったオリーブオイルです」
といって、2本のオリーブオイルを差し出す囚人たち。
画家だった囚人は、彼の故郷の聖画像を差出し、
他の囚人は、懺悔を書いた手紙を、
ひざまずて法王に差し出した。
「法王は罪を許され、私達を抱きめてくれました。
私達は皆、感動しました」
と語るのは、ロベルト神父。
犯罪心理について、簡単にくくれないけど、
「自分の事を許し、抱きしめてくれた」
という経験を通じて、
この囚人達の中にある、過去の怒りが溶けはじめ、
そして自分が犯してしまった罪を反省し、
そこから新たな人生を耕すきっかけになったと思う。
オリーブは平和の象徴。
旧約聖書に登場するノアの箱舟の話には、
「洪水40日のあと、ノアは鳩を放ったが、
とまるところがなく帰ってきた。
7日後、もう一度、鳩を放つと、
鳩はオリーブの葉をくわえて船に戻ってきた。
さらに7日たって鳩を放つと、
鳩はもう戻ってこなかった」との記述がある。
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