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2014年2月22日 (土)

囚人とフランチェスコ法王

12月だったかな?
フランチェスコ法王が、浮浪者を招いて昼食を共にした、
というニュースがあった。

そして、2月20日の新聞で、
「囚人の目に涙。なんて感動的!法王との出会い」
という記事を見つけた。

「法王、これは私達が作ったオリーブオイルです」
といって、2本のオリーブオイルを差し出す囚人たち。

画家だった囚人は、彼の故郷の聖画像を差出し、
他の囚人は、懺悔を書いた手紙を、
ひざまずて法王に差し出した。

「法王は罪を許され、私達を抱きめてくれました。
 私達は皆、感動しました」

と語るのは、ロベルト神父。

犯罪心理について、簡単にくくれないけど、
「自分の事を許し、抱きしめてくれた」
という経験を通じて、
この囚人達の中にある、過去の怒りが溶けはじめ、
そして自分が犯してしまった罪を反省し、
そこから新たな人生を耕すきっかけになったと思う。

オリーブは平和の象徴。

旧約聖書に登場するノアの箱舟の話には、

「洪水40日のあと、ノアは鳩を放ったが、
 とまるところがなく帰ってきた。
 7日後、もう一度、鳩を放つと、
 鳩はオリーブの葉をくわえて船に戻ってきた。
 さらに7日たって鳩を放つと、
 鳩はもう戻ってこなかった」との記述がある。

囚人たちが、怒りの波から逃れ、
新境地を見つけてくれるような気がした。
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