皆さま、いつも、ありがとうございます!
ワインやオリーブオイルの発送が本格化してから1カ月が経った。
床に座り込み、何度か眠りに陥りながら、
朝まで梱包作業をした時期もあったけど、
ピーク時を超え、気持ちに余裕が出てきた。
今年は特に、オリーブオイルの作り手が頑張ってくれた。
今だから言えるけど・・・
ファンチュッリ農園では、収穫時期に訪れた洪水で、
彼らの所有する、一部のオリーブ畑の斜面が崩れ、
オリーブの木が流されてしまった。
そして、彼らの家の前の小路も土砂で埋まり、
1年で一番忙しい収穫時期に、
道の復旧作業が加わってしまったものだから、
彼らは、体力の限界に挑み、
オリーブオイルのボトリングにこぎつけた。
悪天候に遭遇したにもかかわらず、
神様から奇跡を頂いたかのように、
出来あがったオリーブオイルは、とても美味しい!
バナナの皮を彷彿させるようなクリーミーな触感、
鮮度の良い小松菜、ピーマンのような青味が、
絶妙なバランスの辛みと苦みを伴っている。
メローニ農園もまた、収獲中、
家族に悲しいことが起こり、
オーナーのルチャーノが、泣いて、鼻をすすりながら、
「今、収穫してるからね。
約束していた日より、数日、納品が遅れてゴメンね」
と電話してくれた。
小さな家族経営の農園が手掛けたオリーブオイル。
辛い時も、一生懸命、取り組んで、
絞りたてのオリーブオイルを納品してくれる。
今まで、「小さな農園が手掛けた商品です!」
と紹介する言葉に、(丁寧に手掛けてますよ!)というニュアンスを伝えてきたけど、今回は、それ以上のものを感じた。
小さな農園の商品=
人間、一人ひとりが、助け合いながら、
喜びを分かち合いながら
イタリア人の気持ちが込められてます、と。
人間の日々の行い、気持ちが、
習慣となり、伝統となり、そして文化になると思う。
そういう意味で、
「このオリーブオイルは、イタリア伝統の味です」と、
胸を張って言えると思った。
納品に訪れてくれるオリーブオイルの作り手に、
「日本のお客様から、感謝の言葉が届いているわよ!
今年のオリーブオイル、バランスが取れていて、
とても美味しいって!」と伝えると、
彼らは、子供のように無邪気な笑顔になる!
同じ事の繰り返しのようで、
実は、いつも何かが起きる。
作り手と御客様の間に立つって、
もっと、自分が成熟しないといけないな、
と感じる、今日この頃です。
今年も、ご注文をくださいまして、
心より、感謝・お礼申し上げます!
小さな農園にとって、
皆さまからの信頼が、働く原動力です。
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