バカンス デプレッション
私の住むアパートには今、
ちょっとしたデプレッションの空気が漂っている。
私がバカンスでシエナを離れている間、パトリッツィオがティティちゃんの面倒をみてくれている。
「ティティちゃん、どう過ごしてる?」
「あいつは、ベットの下に引きこもってるよ・・・」
「そう・・・ちゃんと食べてるかしら?
トイレを確認した?」
「オ~。トイレを掃除した。大丈夫だ」
「そして、レアちゃんは、どんな様子?
数日間、アンナとアルドの姿が無くて、
がっくりしてるんじゃないかしら?」
「あぁ。入り口の門から動かない。
ず~と車を待ってるよ」
「そう。息子のルカがご飯をあげても、
食べないんですって。ガッカリしちゃって・・・」
「犬って、そういうものさ」
私がバカンスから戻ったら、
今度は隣に住むラウラ夫婦がバカンスに出る。
その間、2匹の猫の面倒は、私に任されている。
田舎にいくと、
犬・猫・馬・鶏などを飼っている家が結構あり、
バカンスで家を空けることのない農婦も沢山いる。
バカンスには、後ろめたさの影がまつわるけど、
しょうがない。
明日は、パトリッツィオがコンピュータを持って、
アパートに行ってくれるので、
ティティちゃんとスカイプで連絡が取れる。
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