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2013年8月28日 (水)

幸せな時間・・・

ボリュームたっぷりのランチを平らげた後、
私達は、近くにある厩舎を訪れ、馬に挨拶をした。

「さて、これから何処へ行きたい?」
とパトリッツィオが尋ねると

「どこか、昼寝が出来るところに行こう」
とジュゼッペが提案した。

「それなら、絶好の場所がある」

そう言ってパトリッツィオは、30年前の記憶を頼りに、
くねくねと細いカーブが続く坂道を走り続けた。

それらしき場所に到着し、車を止め、林を歩くと、
突然、自然公園のような光景が現れた。

今日は定休日でバールは閉っているけど、
切り株の上で、
猫ちゃんが気持ちよさそうに昼寝をしている。

奥に進むと、柵もない広場に動物たちが佇んでいる。

「ワ~ォ! ロバ! ロバがいる~!」

私は嬉しくて、声を上げた。

そ~っと近づき、手の平の臭いを嗅いでもらい、
頭を撫でたら、喜んでくれた。

私達がベンチに腰をかけると、ロバがついてきた。

誰もいないことをいいことに、私達は、
イーアイ イーアイ オー
(Old MacDonald Had A Farm)を大声で歌いながら、
アヒルや馬、犬、鶏など、色々な動物の鳴き声で
ロバに話しかけた。

ロバは、呆れたような顔で私達を眺めていた・・・

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