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2013年8月29日 (木)

料理留学について思うこと・・・

ワインの作り手が、落ち着かなくなってきた。

収穫時期に向け、葡萄を最高の状態へ運ぶため、
今まで、日傘として働いてくれた葉を切り取ったり、
葡萄の房を剪定したり・・・

この時期、葡萄の畑を見学し、
作り手自らが語る拘りを聞けることは、
とても貴重なことだ。

イタリア料理はブームを通り越し、
日本の食生活の一部として定着の兆しを見せ、
日本から、料理研修に来る人の数は絶えることがない。

彼らは、100万円以上のお金を日本の代理店に払い、
1年間、イタリアで生活をする。

初めは、語学学校に通い、
後半は、レストランに派遣され、
厨房で、朝から晩まで、無償で働く。

素材の仕込、調理、そして掃除。

これを毎日、繰り返す。

時々、料理留学生をワイナリー見学に誘ってみるが、
「あ~、残念です。この日、仕事なんです・・・」
と言い、結局、日本帰省の前日まで厨房で過ごし、
日本に戻る。

不景気のイタリアからしてみたら、
無償で労働力が得られるので、とても有難い。

しかし、100万円以上の大金を払って、
イタリアにやってきた留学生は、何を学ぶんだろう?

正直いって、日本に居ながらしても、ユーチューブに
投稿されたイタリア人シェフの動画を通じて、
料理は学べる。

「私は、イタリアに留学してました」
という実績は確かにつくが、
じゃあ、ワインや、イタリア文化に興味があり、
イタリアに何度も旅行されたお客様がいらしたとき、
一体、彼らは、何を語れるんだろう?

イタリアの食文化を支える、小さな農園、
家族経営のマインドに触れることなく、
日本人シェフの卵たちは、
何を、心に刻み込み、
どんなポリシーを抱いて、
イタリア料理の道に挑むんだろう?

日本人経営の、このような代理店は、
もっと良心的に
料理留学生のことを考えてあげてほしい。

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