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2013年8月22日 (木)

ワインを紹介するのは、難しい・・・

久しぶりに、全身で感銘を受けた。

バイオリニストのヨハンとシモネッタがシエナに住居を構え、引っ越しが落ち着いたところで、彼らと一緒に、ブルネロの作り手を訪れた。

いつもは、オーナーの息子ウリッセが対応してくれる
けど、この日は、オーナーのカルロ氏が、
1時間半に渡り、ワイナリーの歴史、彼の哲学、
今までの経験等を
熱く語ってくれた。

ワイナリーを訪問するのが初めて、というシモネッタは
「鳥肌が立ったわ!」と興奮し、
大きく息を吸い込んだ。

全身の細胞が飽和状態になり、
この日の体験が、確実に私の養分となった。

文化や歴史、土地や醸造など、
広い範囲で深くワインを勉強し、
メディアや媒体を通じた知識ではなく、
彼自身の様々な体験をもってワイン造りに取り組んで
いるカルロ氏から『パッション』という意味を学んだ。

彼は、話題性や、知名度を売るための、
消費に媚びた企画はきっぱりと断る。

彼のワインには、
何か、崇高な滴が込められているから、
私はこのワインとの出逢いに、良い緊張感を覚える。

この日、カルロ氏から受けた感銘を、
どうやって、皆様に伝えよう?

土地~葡萄~蔵~作り手の営み・・・
そして、ワインは私にバトンタッチされ、
お客様の元に渡ろうとしている。

目に見えないけど、人の心を動かすワイン。

それをお客様に運ぶ任務、私も、頑張らなければ・・・

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