只今、アテンド中
日本から来てくれた友達と、シエナを堪能中。
ヨーロッパ旅行が初めて、という友達のお母様の質問に、パトリッツィオはひねりを加えて即答するものだから、緊張は解け、終いには、彼の目を見て、日本語で話しかけるようになる。
「イタリアでは60歳の誕生日に
何か特別なことをするのですか?」
「ノー、ノー自分の年を誰にも気づかれないように、
黙ってるだけです。シーッ!」
・・・・
「私も、イタリア人の真似をして、
この小さな珈琲に砂糖を沢山入れてみようかしら!
でも、1袋、本当に全部入れちゃって、いいんですか?」
「Si~!僕なんて、スプーン3杯入れますよ。
なんせ、税金を沢山払ってますからね。
苦い人生を送っているから、甘さを補給しないと!」
お母様は、
(ン~)と2~3回、深く頷ずきながら笑っている。
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