古い映画は、幸せ空間のお手本です!
川の近くのレストランで、作り手さんと懇親会の食事をすることになっていたけど、先方のおばあさんの様態が悪く、キャンセルになった。
この日は、パトリッツィオと川で日光浴をし、
その後、レストランに行く予定を立てていたけど、
家で過ごすことにした。
「キヨミ、何やってるの?」
パトリッツィオからチャットが入った。
「You Tubeでフルに観られる映画を検索しているの。
結構、あるのね。
何か つまみを作って、ワインでも飲みながら観るわ。
私のお部屋、映画館に早変わりよ!」
「その映画館、いくら? 空席はあるかい?」
「ただよ! 1席だけ、残席あります!」
「よ~し! 19:30には到着するぞ!」
1時間後に、パトリッツィオがやってくる。
幸い、じゃがいもや玉ねぎ、
そして疲れかけた野菜たちが冷蔵庫に眠ってる。
ジャガイモは一口大に切り、
ニンニクとアンチョビを加えてオーブンへ。
昨日準備したパン生地を伸ばし、
玉ねぎとツナを乗せて、これもまたオーブンへ。
皺が増えてきたニンジンやセロリは、
スペルト小麦と一緒に煮込んでスープに・・・
下ごしらえ完了。
火にかけている間、掃除機をかけて、モップをして、
洗濯物を片づけているとパトリッツィオがやってきた。
オーブンで見事に美味しく変身してくれた料理たちと、
コップに注がれたビールを用意し、映画を観た。
最近よく観る古い映画の影響で、
特別、何かを買い揃えるのではなく、
家にあるもので、幸せな空間を作りだす、
という生活スタイルに満足している。
「幸せな空間」
それには、何でもない野菜達を美味しくする方法、
家を掃除することに加え、私自身のお喋りも外せない。
できたら、今日を語る鮮度と、味わいを持たせるための感性が多く含まれているほうが良い。
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