居酒屋のおやじ
パトリッツィオの友人 マッシモーネは、
Duomoの近くで居酒屋をしている。
昨日に引き続き、今日も遊びに行った。
ウエイトレスのイレーナちゃんに注文を告げると、
「どのくらい、お腹、空いてるの?」と聞かれた。
「俺は、少しでいいよ。でも、キヨミは食べるんだ!」
とパトリッツィオが答え、
「そうなの。少し、大盛りでお願いね」と言うと、
背後からマッシモーネが
「彼女に、大皿で出してやれ!」と叫んだ。
大人数のまとまった注文やパーティーなどでは大皿で料理が出され、それを皆が小皿に取り分ける。
「大皿なんて、無理よ! 普通のお皿で大盛りでいいのよ!」と言うと、「残ったら、俺が食う。だから、心配するな!」と言って、笑った。
私のオーダーした猪ソースのピーチ(太麺パスタ)は、
楕円形をした銀色の大皿で出てきて、私はペロリと平らげた。
ランチの営業が終わると、
この手の仕事に携わるスタッフは、外に出て一服する。
向かいのレストランのコックも、タバコを吸っている。
マッシモーネは、「やあっ!」と挨拶をし、
続けて大声で言った。
「キヨミ、次回はあいつの店でランチをするんだぞ!
すると、俺の店がどんなに美味しいか、分かるからな!」と言って、大きく笑った。
お向かいの若いコックも笑ってる!
飲み屋のオヤジの存在は、コップ酒のつまみ。
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