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2012年12月

2012年12月28日 (金)

シエナは相変わらず、のんびりです

パトリッツィオの運転で、市営のプールに到着。

「ありがとう!じゃ、泳いできま~す!」

「俺も行く!館内のバールにいるよ」

「あら、待っててくれるの?
 でも私、一時間くらい出てこないかもよ?」

「そしたら、ピーノか誰かに会いに行くかも。
 とにかく、泳ぎ終えたら電話くれ!」

「了解!」

水着に着替え、ガラス窓の向こうのバールにいるパトリッツィオに手を振り、泳ぎ始めました。

(あ~、気持ちいい!)

小屋に閉じ込められている猟犬が放たれた時のように、夢中になって、クロールで泳ぎまくる。

しばらく泳いで、ウォーキング&休憩で息を整え、
ガラスの向こうを見ると、パトリッツィオはまだ、
カウンターでマスターと話をしています。

(珍しいわね~、バールで長話をするなんて!?)

何度、ターンを繰り返したことだろう?

手ごたえある疲れに(もう十分ね!)と納得し、
プールから上がると、
まだ、パトリッツィオはカウンター話込んでいます。

スイムキャップを振り回しながら、(オーイ!)と注意をひき、「今、上がるわね~!」とジェスチャーを送ってから、簡単なシャワーを済ませてバールへ登場しました。

「お待たせ~!」

「お~、来た 来た!凄い泳ぎっぷりだったね~
 まるでオリンピック選手だ!」

こういうマスターがカウンターにいてくれると嬉しい!

女性は幾つになっても、チヤホヤされたいのです。

「パトリッツィオ、
 あなた、珍しく長話にふけってたわね~!」

「実はさ、俺たちが遠い親戚だってことが判明したんだ!シエナは狭いさ!」

「まあっ!」

マスターの名前はルカ。

彼に辿りつくまでの家系図を聞きながら駐車場に到着すると、パトリッツィオは車のキーの代わりに携帯を取り出しました。

肝臓を傷めてからすっかりご無沙汰している
酒好きのピーノの様子を伺います。

「お~、パトリッツィオか!今、大変なんだ!
 生まれてるんだ~!
 ど~しよ ど~しよ~!!!」

ピーノのアパートには、気の強いクロネコ〈ティッティーノ君〉と、同居する学生の雌猫がいますが、
そこでは、わた菓子のように真っ白なウサギのシャネルちゃんも同居しています。

ピーノは、シャネルちゃんをブルーのカバンに入れ、
毎朝、バールに行っては、
「ボンジョールノ! 俺にカンパリソーダ、
そしてシャネルにポテトチップスをくれ!」
というほどの溺愛ぶり。

そんなシャネルちゃんのお産の真っ最中でした。

「オ~、ピーノ! お爺さんになったんだな!おめでとう!」「おめでとう!」

電話口の向こうからは、「どうしよ、どうしよ」という声しか聞こえてこない・・・

数日たったら、オーガニックのニンジンにリボンを添えて、シャネルちゃんを訪れることにします。

近所に住む人との会話が心地よくて楽しいシエナの生活。

2013年に向かっているけど、
私の生活スタイルは、昭和の頃に感じた1970年代へと逆行していくのです・・・!

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2012年12月25日 (火)

のんびり珈琲ブレイク・・・

クリスマスとお正月の間は、
珈琲を飲みながら、こんな映像でくつろいでください!

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2012年12月24日 (月)

Buon Natale !(よいクリスマスを!)

 

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2012年12月23日 (日)

クリスマスの準備

今日は、パトリッツィオの娘、
シルビアちゃんの20歳の誕生日。

クリスマスが近いこともあり、
シルビアちゃんへのプレゼントだけではなく、
ダリオ、パトリッツィオ、そして奥さんのルチア、
ルチアのお母様、お母様を介護するために同居しているルチアのお姉さんへのプレゼントも用意して、訪れました。

「お誕生日、おめでと~!」

ランチの余韻が残る14:30。

ナナちゃんという13歳の犬も含め、
家族全員が勢ぞろいするキッチンへ登場します。

「ありがと~キヨミ!私のために来てくれたのね!」

「そうよ!でも、御祝いは別の日に、また設定させてね。あなたの好きな日本料理店で御馳走したかったんだけど、今日は、ママの御馳走があるでしょ! あえて、避けたのよ!」

彼女のために作られた、チョコレートがどっさりと使用されたケーキとコーヒーを飲み終え、クリスマスプレゼントを皆に配り始めました。

イタリアでは、プレゼントはその場で開けられ、
プレゼントを与える人、そして受け取った人が抱き合い、
左右の頬にキスを交わす習慣があります。

世間話をし、それぞれが部屋に戻り、私はシルビアちゃんの部屋にいると、ダリオが顔を出しました。

「キヨミ、月曜日に来るの?」

「いいえ、恐らく、家にいるわよ。
ルチアにクリスマスに誘われたけど、家に居るわ!
私の家族、ティティちゃんと過ごすからね!」

「そう・・」

そう言うと、ダリオは姿を消し、また、現れました。

 「はい・・・」

上品なモスグリーンの包みを差し出すダリオ。

「クリスマスにキヨミに渡せないんだったら、
今、渡したくって・・・」

どうしてでしょう?

とっても感激しているのに、
ダリオの前では、いつものスタイルが癖になって、
ややクールに感激する私。

「あらっ、有り難う」

包みをあけると、猫のイラストの綺麗な本。

「ねえ、キヨミ、メッセージカードにも、目を通してよ」

「そうね、ゴメン・ゴメン!」

ダリオの性格がよく現れた、ちょっと控え目の筆記で、
「人間愛と猫は共存する!キヨミ、おめでとう! 」
と書かれている。

ありがとう。本当にありがとう、ダリオ!

彼は、ワイナリーやオリーブ農園から、
人手がいる農作業の時期に駆り出されますが、
それ以外は家で過ごし、半・失業状態です。

26歳になって、部屋に籠っているダリオを、
どこか、問題児のような眼差しで見てしまう世間。
私も、その一人です。

そんなダリオが、実は、自分の働いたお金で、
私にふさわしいプレゼントを探してくれていた。

もうすぐ、2013年。

もう、新し出逢いとか、新しい出来事を求めようとは思わない。

今まで、縁があって知り合った人、
不器用だけど心がある人、お世話になった人・・・
そんな人たちを、もっと顧みたい。

私も実は、人恋しい不器用なタイプで、
ダリオとある意味で共通点を持っているような気がするのです。

43歳のクリスマス。

煌びやかなイルミネーション、クリスマスソング、
何かスペシャルなイベント、といった勢いあることに呑みこまれるのではなく、自分の目で、見過ごしそうになっている何かを拾い上げたい。

それは、勇気を出してガンガン前へ進む人、
とても勢いに乗って活躍している人、
話術にたけた人、
好奇心旺盛な人とコメントを交わし合うのではなく、
そういうことが出来なくても、控え目でも、
優し心根ある人を感じとりたい、ということ。

「誰かに思ってもらっている」と実感できること、
それが、純粋なプレゼントのような気がします。

待っているだけではなく、私も、用意しよッと!

一人で過ごすクリスマスだけど、
何故か心は温かい 今日この頃です。

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2012年12月13日 (木)

クリスマスのプレゼントに欲しいもの

「パトリッツィオ!今日の調子は、どう?」

「お~!絶好調。まるでライオンのようだ!ニ゛ャオー」

「嬉しいわ!このところ、あなたの答えは、いつも
‘調子がいい’だもの!」

彼の答えが、私の今日の心の健康を左右します。

電話の第一声に、「元気?」ではなく、
「今日はどう?」と始まることが習慣となってきました。

10日ほど前のこと。

車の運転をする彼は、やはり、右手で左の胸の辺りに手を当て、また、苦い表情を漏らしました。

「やっぱり、痛むんでしょ。
ねえ、調子、良くないんでしょ?」

これまで何度聞いても、「大丈夫だ」としか答えなかった彼が、こっくりと頷き、白状した。

「肝臓が痛むんだ…」

それからすぐ、彼の家に電話を入れ、
彼に気付かれないように、小声で話をします。

「ねえ、シルビアちゃん。大事な話なの。
パトリッツィオは肝臓の調子が良くなくて、痛みに耐えてるのよ。だから、強制的に病院で検査を受けるように予約を入れて頂戴。頼むわよ…」

「分かった。ありがとう、キヨミ」

実年齢より大人びた19歳のシルビアちゃんに伝言を残してから、やっと検査の日が訪れました。

「明日は、何時からなの?」

「朝の8時だ」

「そう。私も病院に行って、いいかしら?」

「勿論!一緒に、病院でランチをとろう!」

昨年の12月31日。
市の所有する物件で営業をしていたレストラン「アクアボッラ」を、契約切れ、ということで閉めましたが、それで、本当に良かった。

今。肝臓の調子が良くない彼は、絶えず、横になることが必要で、十分な睡眠と野菜中心の食生活、そしてお酒とストレスのない環境が必要なのです。

「あのままレストランを続けていたら、
彼は今ごろ、どうなっていたんだろう?」

考えただけで、恐ろしい・・・

昨日、私の家で、大盛りサラダを食べました。

野菜嫌いだった彼が、
「美味しい!」といって、食べている。

そんな彼を眺めるうちに、涙が溢れてきました。

「あなたと居られることが、こんなに嬉しいなんて、思ってもみなかった。まるで、17歳の初心な女の子のデートみたいね!」

もうすぐ、クリスマス。

私の欲しいもの、
それは、私の大切に思う人たちの健康です・・・・

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