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2012年8月

2012年8月31日 (金)

パトリッツィオの簡単レシピ

皆さん、今日は

日が短くなったものの、まだまだ夏日が続きますね。

暑さに立ち向かう栄養を補給するため、
今日も、イタリア人のお野菜との付き合い方をご紹介しましょう。

「ピンツィモーニオ=野菜スティックサラダ」

前回よりも、も~っと簡単!

早速、お試しください!

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2012年8月24日 (金)

気軽に楽しく、イタリアン!

ワインを片手に、イタリア料理を楽しみましょう!

パトリッツィオを通じて、お気軽感をお伝えしますね!

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2012年8月20日 (月)

コンサート 本番 その3

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コンサート 本番 その2

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コンサート 本番 その1

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シエナのコンサート 招待状

この夏は、シエナを中心に演奏活動をする
音楽グループと過ごしました。

アメリカとシエナの音楽家によるアットホームなコンサート。

シエナでの最終コンサートが行われた
RADICOFANIでの様子をお伝えしましょう。

予行練習です。

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2012年8月14日 (火)

音楽の洗礼

気が付くと、更新を怠ってしまいました・・・

少し昔にさかのぼり、
8月4日に綴った日記をご紹介しましょう。

今日は凄い日だった。
音楽とは何かを学んだ。

昼は、昨日コンサートを終えた巨匠 ポリーニのレクチャーがあり、キジャーナ音楽院の学生が巨匠に質問をする中、私も興奮して、思わず、質問をしてしまった。

「巨匠は、本能的に音質を変える、と仰いましたが、
ベートーベンについての分析以外に、巨匠の詩の世界は、どのような生活様式から影響を受けているのですか?」ということを質問したいのだが、
イタリア語で上手く表現できず、巨匠に、
「よく、質問の意味が分からないが・・・」と言われながらも、私は、言いたいことを伝えようと努力し、巨匠は、それに応えてくれた。

イタリア語の勉強が足りないことを、
こんな贅沢な場を借りて思い知らされたし、
他の生徒のアカデミックな質問に感心した。

(私が知る音楽の世界なんて、子供のプールのように浅い)と感じた。

午後は木曜日に聴いたオーケストラの演奏旅行に同伴し、小さな田舎町へ行った。

バスの中で、指揮者のジョセフ師に話しかけられた。

「音楽とは何か、分かりますか?」
私は、「スピリチュアルですか?」と応えた。

すると、師は「愛です」と優しく答えた。

「二人が必要です。一人は、演奏する立場の人間。
そして、もう一人は、聴く立場の人間。
両者の間には、争いや憎しみがないのです。
だから、音楽は愛です。
演奏する立場が、1000人で、聴く立場が一人かもしれません。または、演奏する立場が一人で、聴く立場が1000人かもしれません。音楽は、神がくれた愛なのです。
誰でも、平等に持てるものなのです」・・・

師の言葉は私の心にストレートに入ってきた。

バスを降りて、皆で散歩をしていたら、
ヒッピーのような若いイタリア人が、「アメリカはクソ野郎だ!汚いやり方で植民地化しやがって・・・フェイスブックなんて、クソ喰らえ!ますます人間性が失われていく・・・世界を崩壊する醜い国民だ」と叫んでいる。

ジョセフ師は、彼の肩に手を置き、
そのフレーズを英語に通訳した。皆、静まり返った。

私と、バイオリニストの彼女は、彼に反論したが、
ヒッピーは、フラストレーションを巨匠にぶつけ続けている。

「彼は、こういうことを表現したがっているのです」

ピッピーの声の聴き手となり、
穏やかな声で、真剣に通訳している。

「まだ、続けるつもりかい?おっさん?・・・」

若いヒッピーは、次第に声のトーンが変わり、
終いにはジョセフ師に両手で握手を求め、お辞儀をした。

バスの中で私に語ってくれた「愛」の姿を見た。

昼に、巨匠ポリーニに質問したのは、
「有名人と話がしてみたい」という嫌らしさもあり、
アカデミックな要素の勉強を欲する自分の気持ちには、
告白してしまうと、見栄が混ざっている。

しかし、この楽団の指揮者、ジョセフ師から
「音楽とは愛。だた、それだけです」と聞いた時、
私は音楽の洗礼を受けた。今日は、凄い日だった・・・

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