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2012年4月23日 (月)

入院編1 「救急隊」

目を開き、数拍経ってから、考え始めた。

「あれ?どうしてここに寝てるの?」

「なんだか、頭が響く・・・」

「アッ!頭にコブがある・・・私、倒れたんだ・・・でも、何故?」

慎重にベットに向かい、横たわってみたものの
自分自身をコントロールできない、という衝撃と頭痛が気になり、眠れそうもありません。

「救急車を呼ぼう」

スポーツウェアに着替え、ティティちゃんに水とカリカリを山盛りに残し、10分後には外に出た。

「何が起こったの? 生まれは? 同居人は? アレルギーは? 今、妊娠してる? 家族に病気の人がいる?・・・」

白衣を着た女医の質問を受けながら、点滴を受け、そして車は静かに走り出します。

後方席には、オレンジ色のユニフォームを着た3人の救急隊と私。

車の揺れが心地よい。

目を閉じる度に、救急隊員に突かれ「大丈夫?」と確認されるから、
彼らと話をすることにした。

「こんな朝早くから、お仕事、御苦労さまです」

「私たち、ボランティアなのよ」

「エ~、そうなんですか?私、猫のボランティアだったら参加するけど…」

 

すると、発音からして明らかに移民と分かる、アフリカ人の救急隊が
「僕は、イタリア人のボランティアです!」と言ってはクックッと笑った。

「ちょっとあんた!殴られたい?」とイタリア女性隊員から突っ込みが入る。

病院に到着。

脳のスキャンも済ませ、一安心。

救急患者の運ばれるフロアーには沢山のスタッフが行き交っている。

若いスタッフの笑い声が溢れていて、
まるで、大学の食堂のようです・・・・(続く)

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