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2012年3月

2012年3月24日 (土)

シエナにただいま~

皆さん、今日は

シエナの大多和聖美(おおたわきよみ)です。

無事、シエナに戻ってまいりました。

ピカピカな成田空港からローマ空港に降り立つと・・・

薄汚れた床、パスポートを開かぬまま素通りさせる入国審査官、手荷物検査もなく・・・
「イタリアに戻ってきたな~!」と納得。

このいい加減さを、「けしからん!」とは思わず、
居心地良く感じてしまう私の中に、
イタリアも故郷化していることを実感しました。

アパートに到着すると、
鍵を開ける前から、ドアの向こうでティティちゃんが「早く~、早く~!」と大はしゃぎ!

その日は、一晩中、グル~、グル~と体内から喜びの振動がなり続き、翌朝、窓の外にある杏の木を案内してくれました。

皆さん、また、シエナモードのスタートです。

宜しくお願いしますね!


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2012年3月19日 (月)

トランク一杯!

今日は

大多和聖美です。

「お母~さ~ん」と呼ぶと、
「ハイハイ ハイハイ」と唱えながら、小走りに走ってきては、「なに?」と笑顔で現れる。

「ねえ、これ、付ければいいの?」

化粧を敬遠していた私が、化粧に挑戦しているのを見て、お母さんは大喜びです。

「ちょっと待って・・・
その前にね、化粧水付けるのよ」

「でも、今、顔にクリーム塗っちゃったよ?」

「普通は、化粧水を付けて、その上にクリームを塗るのよ。はい、化粧水」

(クリームの上に化粧水を付けて、意味があるのかしら?)

とりあえず、お母さんの言うことに従います。

「次はね、クリーム」

「だって、最初に他のクリーム、塗ったよ?」

「でもね、この化粧水の次は、このクリームなのよ」

「はい、塗った。そして、この粉をはたけばいいの?」

「違うの、違うの」

お母さんはチャキチャキしたリズムで、
次々と小瓶のキャップを開け、
茶色の液を目の下あたりにチョン・チョンと塗っては延ばし、更に、他のリキッド状のファンデーションを塗り、そしてお粉を軽く、パン・パンとはたきます。

「まあ、いいじゃない!自然な出来上がり!
化粧しているようには見えないでしょ!」

と満足げ。

「だったら、最初から化粧しなくても、いいんじゃないの?顔が、ストッキングみたい!」

今日は、友達の結婚式。

お母さんの昔の洋服とネックレス、カバンを借り、笑い転げながらも気持ちはフォーマルへ整います。

「じゃあ、行ってきま~す!」

「はい、いってらっしゃい!」

お風呂を沸かしてもらって
食事を作ってもらって
朝、起こしてもらって

どんなに遅く家に戻っても、ソファーで転寝しながら、私を待ち、その日の出来事に耳を傾けてくれるお母さん。

「キヨタン?今度、いつ帰ってくるの?
去年も、年に2回、帰ってくるって言ったけど、
年に1回だったじゃない?」

「お父さん、今度こそ、半年後に戻るわよ。
レストランを閉めたから、時間が自由になったの」

そう聞くと、お父さんは、嬉しそう。

イタリア行きの時間が見えるほどに迫ってきました。

火曜の朝が来たら、お迎えの時間と腕を組み、
イタリアはシエナに戻ります。

寂しさを受け入れるようになった、43歳の春。

一人暮らしがあるから、
家族と過ごす時間に浸かる喜びがある。

イタリア人との日常会話で、ニュアンスが理解できないことが多いから、

日本で、酒を飲みながら、昔話をつまみに饒舌になる開放感が嬉しい。

日本を離れるのは寂しいけど、それも私には必要なこと。

人生のキャンパスには、光だけを描くことは出来ません。

今回の日本滞在でも、本当に沢山の方のお世話になりました。

心のトランクは一杯です!

ありがとうございます!

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2012年3月15日 (木)

親愛なる友、和恵ちゃんへ

和恵ちゃん、

私の人生で、最も思い出深い場所、アクアボッラをプレゼントしてくれて、どうもありがとう。

桃君も、アクアボッラに向ってお散歩してますね。

優しくて、繊細で、現代社会の騒音にかき消されそうなほどか細いあなたの心の目には、アクアボッラは、こんなにも柔らかく映るのですね。

芸術は、人の心を動かすものだと思います。

私は、心を動かされました。

感性が敏感過ぎて、
時には、感じたくないことまで、沢山、感じてしまうけど、
そのお陰で、心の琴線に触れる絵が生まれるのね。

太陽もいいけど、月の満ち欠けも美しいです。

素のままの和恵ちゃんを、
私も、パトリッツィオも、ダリオも、
そしてシエナも待ってます・・・

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2012年3月13日 (火)

只今!タイムスリップ中

皆さん、今日は

大多和聖美(おおたわ きよみ)です。

突然ですが、3月11日の朝に成田に到着、
その足で教会に直行し、夕方から約30年ぶりの再会となる中学校の同窓会に向いました。

教会では、幼少の頃から私を知る方々から
「聖美ちゃん!」と声をかけられ、
その後、約30年ぶりに再会する友達たちに触れ、只今、タイムスリップの時差ぼけです。

登下校は制服でも、学校生活はジャージで過ごしていた中学の頃。

都内の女子高に入った途端、
有名校の男子生徒の視線が気になったり、
放課後、自由が丘のお洒落なお店でお茶をするお金がなくて、隠れてアルバイトをするようになったり、ブランドものの洋服を買えず、肩身の狭い思いをしたり・・・

その頃からでしょうか?

お洒落なもの、カッコイイことを身にまとって、それを自分のアイデンティティにしようと、違う世界観のコーディネートにお金費やすことを覚えたのは。

自分がかっこよくないと、

世間に振り向かれずに、孤立していくのでは?

そんな考えから目を醒まさせてくれたのが、
素朴なスローライフのイタリアでした。

イタリアでは、素で生きる人が輝いて見える。

子供でも、お婆さんでも、畑を耕すお爺さんでも、太っちょの郵便局の局長でも・・・等身大の自分で生きてるから、人間として自然に堂々として見える。

そして、それと同じ風が、昨日の同窓会にも吹いていた!

「俺は、熱血教師、I先生が好きだったな。あの先生の殴り方は、助走つきだったよな・・・」

「9組の先生、情が深くて、それは合唱際の選曲にもよく表れてたな・・・」

M先生によく反抗したね! 先生、(私は帰る)って教室を出て行ったもんね」・・・・

先生の特徴や、同級生の癖、部活のことなどなど、
中学の頃の私達は、人と付き合っていたんです。

大人になると、

人を見ているようで、実は、その人の背景にある世界を見て、お付き合いすることが多い。

どうしょうもない冗談で笑って過ごした昨日は、

私の身についた変な価値観の錆を擦り落としてくれました。

何だかすっきりな今日この頃です!

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2012年3月 6日 (火)

トリエステ

皆さん、今日は

シエナの大多和聖美(おおたわ きよみ)です。

北イタリアのトリエステから戻ってまいりました。

とても素敵な街です。

シエナからバスで直通で行けるんですよ!

その様子の一部を、ご覧下さい。

チャオ チャオ!

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2012年3月 1日 (木)

これからトリエステに行ってきます!

皆様、今日は

シエナの大多和聖美(おおたわ きよみ)です。

月曜日のブルネロの試飲会の後、只今、オリーブオイルの研修中。

日本からいらしたオリーブオイルの関係者の方と、これから北イタリアのトリエステに行ってまいります。

そこで行われるオリーブオイルイベントでは、
オリーブオイルのジャーナリストと打ち合わせ。

日本のオリーブオイルの状況を説明してまいりますね。

皆様からご注文メールを頂く際に、身近なコメントを添えてくださるお陰で、日本の現状を伝えることができます。

ありがとうございます。

いつもの感じのブログを更新できるのは、月曜頃になるかもしれません。

とり急ぎ、近況報告でした!

皆様、良い一日を!

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