祈り
今日は
シエナの大多和聖美(おおたわ きよみ)です。
この曲を聴いていると、
お祈りしたいことが溢れ出してくる。
それを一言でまとめると、
世界が愛に救われますように・・・
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今日は
シエナの大多和聖美(おおたわ きよみ)です。
昨晩、真っ暗な夜空に、沢山の星の輝きがあり感動しました。
明るさの中では見えないけど、
電気を消してみるだけで、星の光を浴びている自分に気付く。
星から放たれた光は、過去のものだけど、
その光に今、自分が包まれているように、
過ぎ去った日から放たれた様々な出来事に、
今、自分が包まれていることに気付きます。
皆様が、気持ち温かくクリスマスをお過ごしできますように!願っております。
さて、オリーブオイルの作り手、ファンチュッリ農園からも、皆様にクリスマスメッセージが届いてます!
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今日は
シエナの大多和聖美です。
最近、こんなメールが寄せられております。
「送っていただいたワイン、美味しいです!
お正月まで持つかどうか・・・・」
そこで急遽、ワインを少しだけ欲しいという方へ、
直にお届けする企画を組みました。
ワイン おかわりセット 6,500円
(+日本国内送料:目安として1,000円前後)
セットに含まれるもの
蔵出しワイン「サンジョヴェーゼ’09」 750ml 2本
http://www.youtube.com/watch?v=Xah2ciWqtGQ&feature=mfu_in_order&list=UL
MOTTA社のチョコレート 200g 1袋
1919年創業、イタリアの老舗お菓子メーカーです
ディ・チェコ(DE CECCO)社のパスタ 500g 1袋
1886年創業のDE CECCO社が作るパスタは、こしがあり、ソースが絡みやすいことでも有名。そこで、今回は中心に穴のあいた太いスパゲッティ「ブカティーニ」を選びました。ソースをたっぷりと含んだパスタ、お口の中で味が広がります。
白トリュフ風味のオリーブオイル 55ml 1本
ほんの数滴でよいのです!お肉料理やパスタにご利用ください。
白トリュフの香りが立ちこみ、スペシャルなひと時を演出してくれます。
さて、食材3点の代わりにサンジョヴェーゼを1本追加しても、料金は同じです。
尚、チョコレート、パスタ、トリュフのオリーブオイルは、同一の数で発送しております。申し訳ないのですが、「チョコレートだけ、5つ」 というようなご注文にお応えすることは出来ません。
イタリアのクロネコヤマトさんの協力を得て、
本日、シエナより日本に向けて荷物を一括発送いたします。
このセットは、私の実家(千葉県)から、皆様へ国内宅急便にてお届けとなります。お受取の際、税金を求められることはございません。
セット料金6,500円には、送料(国内宅急便)が含まれておりません。
千葉からの発送となりますが、お届け先の地域によって、料金が違ってまいります。そこで、受取人様払いとさせていただきます。ご了承くださいませ。(送料の目安 1,000円前後)
千葉からの発送は、2012年1月2日からを予定しております。
発送の翌日には、皆様にお届けとなります。
発送の際、皆様にご連絡を入れさせていただき、
お受取日時の希望をお伺いした上、時間指定で発送いたします。
「ワインおかわりセット」の数には限りがございます。
ご希望の方は、メールにてお申し込みくださいませ。
ボナペティート!
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皆さん、今日は
キヨミさんの愛猫、ティティです。
シニョール ブロージとシルビーが食事を終えて2階から下りてくる。
キヨミさんはこのフランス女性のシルビーが苦手なのです。
バールのカウンター前で話しを続ける彼らに関わらぬよう、隣の部屋に身を隠し、コンピュータに向って仕事をするフリをしますが、そんなキヨミさんの前にシルビーがひょっこりと現れました。
「仕事、忙しいの?」
「ン~、ワインの注文が多い時期だからね・・・
ところで、クリスマスはパリに戻って祝うの?」
「ノン。今年は母が亡くなり、続いて10月には弟も他界したわ。私、父親のこと知らないで育ったでしょ。
弟が唯一の身内だったのに・・・
パリの家も売ってしまって、故郷には何も残ってないの。
こんな気持ちでクリスマスを祝う気になれない・・・」
知らなかった。
100回以上、シニョール ブロージに連れられてシルビーは来店しますが、
パトリッツィオが勧めるメニューに一切同意することなく、定食並みのお手ごろ価格で提供する食事に対し、
星付きレストランの客気取りで、我ままに振舞う彼女。
プライドが高く、思ったままを口に出しては
テーブルでの関心を独占したがる彼女に対し、
(きっと、アジア人に対しても偏見や差別を持っているのでしょうね)と勝手に想像し、彼女に薄い壁を感じていたのです。
そんな彼女が、
「私、一人ぼっちになっちゃったわ」とため息をつく。
「私、もう根っこが無いの・・・これからが辛いわ」
と呟いている。
知らなかった・・・・
「キヨミは、何年、イタリアにいるの?」
「来年で、13年目よ」
「13年!パトリッツィオ以外に、イタリアで友達はいる?」
「(友達って、親友のこと?)正直言うと、いないかな。
アパートでの一人暮らしにも慣れた。
私ね、本当は人に依存しやすい性格なのよ。
相手に受け入れられることが自分の存在価値みたいに思ってた。相手に拒まれる度に傷を追うくらいだったら、最初から一匹狼(一匹猫)でいたほうがいい。
そんな思いを背負ってややドライに生活するようになったわ」
会計を済ませ、パトリッツィオとの世間話にも飽きたブロージ氏がシルビーを呼びつけます。
「じゃ、またね」
キヨミさんと挨拶を交わすと、
待ちくたびれてブツブツ小言を漏らすブロージ氏に、
いつもの調子で、言い返している、そんな元気が逞しい。
「ねえ、パトリッツィオ。
今までシルビーのこと苦手だったけど、
スノッブな彼女がふと、本音を打ち明けた瞬間に、
距離がぐっと縮まったわ」
「そういうもんだよ。
だから、最初から人を決め付けて、距離を作らない方がいいんだ。
皆、友達になる部分を秘めているからね」
「そうね。でも、あなた以外にここイタリアで親友って呼べる人、いないわ」
「俺達は、もう、家族の絆レベルだよ。
それと他の人を比べたら駄目さ。
レーダだって、ジージーだって、エリーナだって、
他にもキヨミの友達、沢山いるじゃないか・・・」
それもそうだ。
前向き・優良印・・・等身大よりちょっと背伸びした、いい格好の自分をアプローチしようとしてたから、そんな演技に疲れてしまうことがある。
「ガブリエーレだって、昔と変わったよ。
今、あいつの言うことを年中聞いていると、正直いって、しんどい。若い頃は、一緒に過ごした野郎達だけど、昔のままの付き合い方を友達だと思う必要はないんだ。部分的に付き合えてれば、いいんだよ」
こんな話題を通じて、
心に、何か温かい誕生の兆しを感じる今日この頃。
クリスマスが近づき、
賑わいのボリュームがますます上がっていく中、
悲哀に溺れてしまわぬよう、踏ん張って立つのが精一杯で、お祝い気分になれない人も沢山いる。
次回シルビーがお店に現れたら、
是非、そっと乾杯したい。
「あなたの、これからの人生に、サルーテ(乾杯)!」
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今日は
ティティです。
12月8日 祝日
(お客様を乗せたバスの到着まで、あと2時間。
駅にでも行ってみるか!)
軽い気持ちでシエナの駅に到着すると、
ホームには、懐かしの機関車が蒸気をあげ、
昔のままの風貌で到着した大きな彼を、
皆が温かく迎える光景に出会いました。
モクモクと煙をあげ、汽笛を鳴らし、
ガタンガタンと揺れる機関車。
時代の求める
『新しく・快適で便利なもの』とは相反すけれど、
汽笛音が胸に届くと、遠い過去に味わった、
『ドキンッ!』という鼓動が体内に響き渡り、
無性に走りたくなる。
今、イタリアは金融危機の雲に覆われているけど、
(お金=幸せ)という方程式があるわけでもない。
夢が伴えば、苦労さえも人生の楽しみかえてしまうことが出来る。それは、後になって分かることだけど・・・
過去の経験を受け継ぎ、感動と夢を乗せて、
未来への旅を想像したい今日この頃です。
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今日は
ティティです。
「ストーップ!・・・カーット!・・・・」
コンピュータの画面に向かい、大声を張り上げるキヨミさん。
そんな彼女にチラット目を注ぎながら、パトリッツィオは雑誌を読み続けます。
「ねえ、途中経過、見たい?」
「いいよ、出来てからで」
キヨミさんは、チーズを買いに、カンポ広場の裏手にあるジーノの店をよく訪れますが、先日、彼からある依頼を受けました。
「キヨミ、うちの店でたまに、外国人観光客を相手にチーズのテイスティングするんだ。お店の紹介ビデオ、作ってくれないかな?」
「OK!そんなのお安い御用よ!」
というわけで、本日はジーノの店のビデオ作り。
「ねえ、パトリッツィオ。猫ちゃんの写真なんて入れたら駄目よね~、お店に関係ないものね~」
「 いや、猫はいつでも関係あるぞ!入れろ入れろ!」
「そぉ!じゃ、入れちゃおっかしら!」
ということで、ビデオの完成です!
日本の皆様からチーズの依頼を受けることがよくありますが、お送りしているチーズは、このジーノのお店のものですよ!
近い将来、チーズも取り扱いしたく、
只今、クロネコヤマトさんと打ち合わせ中です。
それまで、ビデオでお楽しみください。
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今日は
ティティです。
キヨミさんとパトリッツィオは、指定された時刻より早く、シエナの商工会議所に到着しました。
アクアボッラの経理を担当してくれるA 女史、そして、契約書を担当するB女史と個室でミーティングです。
「12月末で、役所と交わしたアクアボッラの賃貸契約が切れる。いっそのこと、11月締めでレストランを書類上、閉めようと思うんだ。
無駄な税金を支払わなくても済むだろ?」とパトリッツィオ。
「役所は何か言ってきたの?」
「いや。まだ何も言ってこない。数日内にアクアボッラに来ることになっているらしいが・・・」
契約書担当のB女史は、
思いっきり鼻をかみながら、契約書に目をとおします。
「フムフム・・・なるほど・・・・契約の切れる3ヶ月前には何かしらの告知がなければならないのだけどね・・・
先方に電話してみましょう」
彼女にとって、
市の担当者と連絡をとることは容易いことです。
「商工会議所のBです。アクアボッラの契約のことなんだけどね・・・そう・・・12月末で契約が切れるんだったら、私たちも何かしら知っておかなければならないので・・・、アクアボッラはどうなるの?・・・・
あ~、有効活用をする事業を公募をして、審査をかけるのね。ところで、公募は既に行っているわけ?・・・・あ~、これから企画・・・フムフム・・・・」
何も変わっていない。
今年の5月に役所の担当者から聞いていた話は、
今も尚、構想のままで、具体化されていないようです。
「アクアボッラを有効活用する事業案を募るらしいわ。ねえ、いっそのこと、彼女が応募したらどう?」
契約書担当のB女史はキヨミさんに目を注ぎます。
また言われた・・・・
「キヨミがアクアボッラで何か、おやりなさいよ!」
どうしてかな?
そう言われるたびに、「え~、無理ですよ~!」と冗談で流せず、血が騒いでしまう。
公募、とは言っても、
選ばれるであろう案の裏には、市の観光責任者や農協の責任者などが関係企業や団体と関連していることでしょう。
「市から私あてに連絡が入ることになっているわ。
とりあえず、待ちましょう。
市との話しがはっきりしてから、レストランの今後を詰めていきましょう」
結局、12月に入っても営業しているアクアボッラ。
役所では、クリスマス休暇に入る前、
処理しなければならない進行中の業務が山積みされていることでしょう。
(どのくらい待てば、いいんだろう?)
夕方の6時。
昨日、クロネコヤマトに集荷の依頼をした日本行きの荷持達が入り口で待機しています。
「もしもし、アクアボッラです。今日、集荷に来てくれることになっているのに、一体、何時に来てくれるんですか?」
クロネコヤマトと提携するシエナの運送会社に尋ねると、
「今日は、行かないわ。週明けね」という答えが返ってくる。
「えっ?今朝、電話で確認したじゃないですか!」
「しょうがないわよ!ドライバーが戻ってきてしまってるもの!悪いけど・・・」
~この辺で引いておこう。運送会社と関係性を悪くしても損だ。
土曜・日曜日に注文が入ったら、それも加えて月曜に送ることが出来る、と考えればいい~
ここはイタリア。
約束したことは期限以内に遂行すべき、という感覚は、日本のそれとは違っていて、
自分たちの事情で、平気で先延ばしになる。
アクアボッラの契約を通じて、
イタリアの一面を観察している、今日この頃です。
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