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2011年11月20日 (日)

バンドエイド

今日は

ティティです。

「あっ!」と気付いてから一拍遅れて、
予想通り、小指の先から赤い液体が現れました。

キヨミさんは、指をくわえながら足早に階段を駆け下ります。

「パトリッツィオ~!バンドエイド~!」

状況を察したパトリッツィオは、
「キヨミ、トイレだ!」と答え、救急箱を開けると手馴れた手つきで作業に取り掛かります。

本当は大した痛みを感じないのに、
切り口を見ていると気持ちが悪くなってくる。

そんな傍らで、パトリッツィオリはキヨミさんの小指を洗い、消毒液を振りかけながら、優しい音色で何かを唱えてます。

「メルダ、メルダ ディ ガッリーナ・・・~」

(雌鳥のウンチさん、ウンチさん、明日の夜明け前には出て行ってください・・・)

真面目に唱え続けるパトリッツィオに、

「何で、雌鳥なの? 痛みは雌鳥のウンチなの?」

と興味津々に質問を投げかけるキヨミさん。

「どうしてかは知らないが、子供にはそう接するんだよ」

小指がうっすら赤く濁るけど、バンドエードを巻いてもらう瞬間、それは、大きなものに守られているような、子供の頃に感じていた安堵感がある。

こんなことからも幸せを感じられる、
今日この頃です。

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