オリーブ農園
CIAO CIAO!
キヨミさんの愛猫、ティティです。
秋晴れのトスカーナ。
今日は、久々にオリーブオイルの作り手を訪れました。
オリーブ畑に向う途中、
トラクターで作業をするエンリコとルイージ兄弟を発見。
「何の作業なの~?」とキヨミさん。
「ヒマワリを刈り取ったとこ。これから堆肥を蒔いて来年の準備をするんだ。次は、小麦」
同じ土壌に、同じ種の植物を育て続けたら、
土から一定の養分が吸い上げられ、
その補填を化学肥料に頼らなければなりません。
無農薬農家は、栄養バランスの調和を図るため、
ヒマワリ→小麦→豆の順で作物を育てるのです。
「悪いわね~仕事中に!」
「いいんだ!さぁ、畑を案内するよ!」
エンリコが車に乗り込み、
300メートル先に広がるオリーブ畑へ移動します。
「今年は暑いね!お陰でオリーブの蠅が発生しなくて済んだよ。
あいつらは37度で消滅するんだ。
もともと、海よりの土地で発生しやすいから、ここでは心配ないんだけどさ、4年のサイクルがあるんだよね。
1年目は大量発生、2年目は普通、3年目は控えめに発生、4年目はなし」
オリーブオイルの作り手は、初夏に発生するオリーブを襲う蠅を恐れます。
この蠅がオリーブの実に卵を産むと、
当然、質が落ちるからです。
「この辺の畑からは量が見込めないや。
でも家の周辺では、沢山成ってるんだよ。
オリーブの木、1本1本に、それぞれ性格があってさ、‘どうして、この木に実がたわわに成ってるのに、3メートル先の木には成らないんだ?’なんて、
俺達でも分からないこと多いよ」
1500年から続くオリーブの専業農家でも、
オリーブを熟知することは出来ません。
「あっちの畑なんてさ、去年、葉が見えないほどに実がぎっしり成ったんだよね。
だから、収穫前にばっさり剪定した。
あれじゃ、質が落ちる。
お陰で、今年は実が少ないけど、来年はバッチリだよ!」
2万本のオリーブの木を抱えるこの農園。
しかし、沢山の木があるからといって、沢山のオリーブオイルが作れるわけではないようです。
辛み成分を帯びたトスカーナの代表品種モライオーロは、成る年と成らない年が交互に巡ってくるし、
そうかと思えば、毎年、安定して成る品種もある。
こっちの畑ではオリーブが実らず、
あっちの畑ではたわわに成ったりする。
また、同じ区画でも、森に面した木には実が成り、
向かい側では陽に焼けてたりする。
正直農家が手がける無農薬のオリーブオイルは、
その年の気象条件、木の生育サイクル、人間の働きかけが構成されたトスカーナの自然の風味を物語ります。
「ほら!野うさぎの糞。これは雄だな!4キロはあるよ!」
「ここっ! この幹で野うさぎが寝てたんだ。形が残ってるよ」
「これは今朝、猪が掘った跡。道路にも足跡が残ってる・・・」
いつ電話しても捕まらない、メールなんて滅多にチェックしない農園の兄弟。
2万本の木に囲まれて毎日を過ごす彼らは、自然を熟知しているようですが、彼らに言わせると、オリーブの木を知り尽くすことは不可能とのこと。
化学肥料を使用すれば、人間がオリーブの木を支配し、毎年安定した味と量を流通に乗せることができるでしょう。
でも、自然の恵みを体に取り入れたいから・・・・
マーケットの畑には縁の薄い、彼らのオリーブオイルと付き合いたい!
10月中旬頃(?)
この農園が手がける搾りたてオリーブオイル発送のお知らせをいたしますね。
乞うご期待!
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