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2011年9月 2日 (金)

収穫!葡萄畑の声

今日は 

晴天の広がる名醸地トスカーナにて
葡萄の収穫がいよいよスタート。

「初めて収穫した時は、15歳にも満たなかったよ」

そう語るのは、
モンテプルチャーノ村に住むジョバンニさん 77歳。

「当時は、色々と大変だったさ。
荷台を引くにも動物を使ったし、今のように畑が均等に整備されているわけじゃないから、体力を使ったよ。
雨に降られると、これまた葡萄を入れるカゴが泥でズッシリ思くてね~。それに比べりゃ、今では、機械のお陰で随分楽になったさ。」

流行も年齢も関係ない。

この時期に葡萄の収穫はいつもの通りにやってきて、若い世代に受け継がれていきます。

「伝統的な方法の収穫をしてるもんだから、
まるでスポーツみたいだよ」

将来、エノロゴになりたいという16歳のアンドレア君は、この時期、葡萄畑で経験を積みます。

「お小遣いを稼ぐためでもあるけど、それ以上に、
興味ある世界を体験で知れることが面白いよ」

また、大学で情報通信学科を受講するセネガル人、
ベルナルドさんは、
稼ぎの必要から収穫をしています。

「収入はワイナリーによりますが、時給6~8ユーロ。
だいたい2週間から1ヶ月の期間労働。
もし大規模農園を抱える大手で働けることになったら、生活費が稼げます。
筋肉痛を感じながら朝早く起きるのは辛いですけど、
自然にいられるこの仕事は健康的で好きです。
葡萄の収穫を通じて沢山の人と知り合えました。
イタリア人も外人も、分け隔てなく喋って、歌って・・・
兄弟のように仲良くなれるんです」

         LA NAZIONE 2011年9月1日の記事より

テクノロジーが発達しても、やはり収穫作業の主役は人間の手。

ワインを飲んで楽しい気分になれるのは、葡萄を摘んだ人の思いがグラスから放たれるからでしょうか?

今日も明日も快晴。

トスカーナの葡萄畑には、それぞれの思いが奏でられます。

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