ゾクッ! 夏の意外なお客様
昨日のブログに続き、
パリオ祭の馬についての記事を掲載しようと思ったのですが、面白いことがあると、
ホヤホヤの気持ちを皆様に伝えたくなってしまう!
(鮮度あるネタこそが、ブログの良さですよね!)
ちょっと脱線して、今日の出来事を綴ります。
馬の話は、数日以内に必ずアップしますからね!
Ciao ciao !
キヨミさんの愛猫ティティです。
ランチ時、ピーノがナポリからやってきた友達パオロとアクアボッラ食堂に現れました。
「久しぶり、ピーノ!元気だった?」
と話しかけるキヨミさん。
「冗談じゃないよ~!
パリオでジラッファ(きりん地区)が勝ちやがって!」
ジラッファ地区の境界に住むピーノ。
優勝地区では、朝まで祝杯ムードが続くのです。
「俺が眠りについたのは、朝の8時だぞ!全く・・・
親父なんて、ジラッファが優勝するたびに、
離れたホテルを予約してたもんな。
ところで、お前さん、どうよ。よく寝れた?」
ピーノの家に泊まるパオロは、少し疲れた様子。
「朝まで一定のリズムで鳴り響いてたあの鐘、
コンピュータで操作してるのかい?」
「いやいや、人が鳴らしてるのさ。
しかも、誇らしげに。
この騒ぎで、猫のティッティーノも寝不足で参っちまってる」
「あ~、あの黒い猫ね」
「そう。親父の愛猫なんだ。
お前さんが今晩寝たあのベット、
この春に他界した親父のベットだぞ!特別待遇だ!
そう聞いたとたんに、パオロは豹変
「マジかよ?
俺、朝方に白い光を見たゾ!
しかも2回。
最初は自分の目が曇ってると思って、こすってみたけど、あるんだよ。
お月様のように自分を見つめてるんだ。
車の光?と思ってみたけど、
そうだとしたら光は移動するだろ?・・・・
窓は閉まってるし、一体、どこから入ってくるんだ?ってボーっと考えてたんだが・・・・」
「親父が挨拶に来たのさ! お宅、どちらさん?って」
パオロの興奮とは対照的に、笑みを浮かべ得意気に答えるピーノ。
「マジかよ~、そういえば、妹さん、(出るわよ!)って言ってたもんな!
でもそういうことはキチンと知らされておくべきだろ!」
興奮のあまり、席を立ち上がって体全体で話すパオロ。
「言っときますがね、家には、2人出るのさ」
「オイオ~イ」
「親父と、昔の家主のオバサン」
脂汗を額に滲ませながら、
「2度も見たぞ、光!俺、最初は目が曇ってるかと思って・・・生まれて初めてだよ、幽霊に会うの」
と繰り返すパオロに、
「幽霊じゃない!お客様だ!」と訂正するピーノ。
「ピーノも、何度か見てるの?その・・・お客様」
とキヨミさんが尋ねると、
「勿論!
妹なんて、頼もしいぞ!
彼らと会話してるんだから。
猫も時々、空中を見つめてはニャーニャー言ってる」
余裕のピーノと慌てたパオロ
この2人の対話が可笑しくて、
パトリッツィオもキヨミさんも大笑い。
「皆、笑ってるけど、これ、笑い話じゃないだろ?
俺にとっては、こんな経験、初めてだ。
シエナでは、これが当たり前なのかい?」
狐につままれるパオロが声を張り上げると、
「ノー ノー!ピーノが普通の人間に見えるか?」
と、パトリッツィオが口を挟みます。
今度の火曜日、パトリッツィオとキヨミさんはピーノから夕食の招待を受けています。
ピーノの家で飼われている黒猫ティッティーノは、
シャキンッと爪を出しては、人差し指の爪にオリーブの実をサクッと突き刺し、美味しそうに食べるという変わった猫。
ピーノいわく、「マティーニくれてもいいよ!」と言っているかのよう。
是非、その様子もビデオに収めようと楽しみにしていたのですが、
2人のお客様も映ってしまったら、どうしよう・・・・・
暑いのに、何故かドキドキ、ヒンヤリする今日この頃です。
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