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2011年8月22日 (月)

文化遺産 シエナのパリオについて(2)

皆さん、今日は

8月17日、パリオ祭当日の様子を映像でご紹介し、
8月18日には、パリオの意味に触れました。

今日は、パリオ祭の馬について御紹介しましょう。

(この記事を初めてご覧になる方は、
8月17日・18日の記事をまずご覧ください)

自分の所属する地区(コントラーダ)に忠誠を尽くすシエナ人。

この思いが結束すると、神秘的な力が生まれ、
シエナの大地にマグマが噴火するかのごとく、
パリオが湧き上がる。

パリオ祭では、各コントラーダの熱き魂を担った馬が、カンポ広場を疾走するのです。

とても神聖なパリオの馬。

パリオのレースを控えた馬たちは、
一体、どのように扱われているのでしょうか?

各コントーラーダは、地区内の教会と集会所に近い、
かつ、馬が落ち着ける場所で馬を管理します。

コントラーダ「ニッキョ」の事例を御紹介しましょう。

2011年8月のレースを控えた馬は、
人工芝が敷き詰められ、
常に22度に温度管理された部屋に置かれました。

その部屋にはジャグジーバスがあり、
獣医は勿論のこと、馬のマッサージ師とストレッチ専門医が付き添っては、馬をベストなコンディションに保っている。

王室化された部屋で、崇高に扱われる馬。

パリオ祭り当日、
14時半から地区の教会で洗礼式が行われます。

神聖な馬がいる、という理由から教会の脇通は通行禁止。

本来、教会には動物は入れませんが、
パリオの日は、馬が教会に入らなければなりません。

神前では、騎士よりも先に、
馬が神父様から洗礼を受けるのです。

Alessandro Falassi著によるLa Terra in Piazzaによると、

昔は、戦場に臨む兵士のように、パリオの騎士はレース前に懺悔をして身を清めたとか。

馬が雌だった場合は、1800年代、婦人が布で頭を覆って教会に入ったように、馬も頭に帽子をかぶって入ったそうです。

さて、教会にいる馬が便意を催しソワソワしはじめると、コントラーダの民は大喜び!

コントラーダの面前で糞をするということは、

非常に縁起がよく、パリオのレースをしきるカピターノは、糞を踏みつけながら喜びを表します。

外部の人間には分からないけど
シエナの住人にとっては当然の光景。

その地域に住む人の日常が、習慣化され、

それが伝統として形成されていくシエナの街。

7月2日と8月16日のパリオ祭では、
世界遺産と21世紀の見事な共存を体験できます!

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