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2011年6月20日 (月)

立ち上がるイタリア青年

今日は

キヨミさんの愛猫、ティティです。

6月17日の夜、ボローニャのとある広場にて、
イタリア金属労働者連合(Fiom)110周年記念の集会が行われました。

イヴェントの進行を努めるのは、サントーロ氏。

ベルルスコーニ首相に対して批判的意見を述べる司会者、芸能人は次々に番組から降ろされ、国営テレビやベルルスコーニの局から姿を消していますが、
サントーロ氏も、つい最近、国民に惜しまれながら番組降板を余儀なくされた一人です。

そんな彼が企画した今回のイベント「皆、立ち上がれ!」には、1万人もの若者が詰め掛けました。

健全な社会に向けて労働者の権利を訴えるサントーロ氏。

彼の演説の後、突然会場に現れたのは、
ロベルト ベニーニです。

1998年に、映画「ライフ・イズ・ビューティフル」でアカデミー主演男優賞を受賞したベニーニは、今も尚イタリアで絶賛な支持を受けおり、そんな彼のサプライズな登場に、会場の熱気は高まります。

「イタリア、起き上がろう!」
と唱えながら壇上を駆け回るお茶目なベニーニ。

ユーモアたっぷりに政治家を皮肉り、
次第に優しく力強い声で、皆に訴えます。

「自分自身を変えよう!
自分が仕事した分の報酬として、賃金だけじゃなく、
神秘的な恵みも受け取りに行くんだ!
仕事をするということは、神聖なこと。
誰も、その権利を奪うことは出来ない・・・
自分の仕事を愛そう!
それが、世界を知る確かな幸せのあり方。
自分の子供達のためにも、仕事を愛さなければならない。
それが、社会を構築する基盤であり、
自分たちの将来なんだ!」

今の若者は幼稚だ・・・
という批評をよく耳にしますが、
この日、メディアで告知されることのない、目立たぬボローニャの野原に1万人が詰め掛けた実態を通じて、これから社会が変わるような、そんな息吹を感じる今日この頃です。

ベニーニの演説の様子は、こちらをクリックしてください
http://www.youtube.com/watch?v=AddorIfSxUw

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