応援してます!宮崎
Ciao ciao !
Kiyomiさんの愛猫、ティティです。
今年もまた、シエナに宮崎県のSさんがやってきました。
22年前、
まだ「地球の歩き方」もインターネットもない時代。
Sさんは、地元宮崎市でイタリアンレストランを立ち上げたく、イタリアのレストランに手紙を出し続け、
修業の申し出をしました。
100通以上の手紙を出した結果、返事をくれたレストランが、ここシエナの「BAGOGA バゴガ」です。
バゴガのオーナー、ピエロ氏は、
幼少の頃に両親を亡くし、小さな頃から働き続ける故に、人の苦労がよく分かる人情派。
イタリア語がしゃべれないSさんを家族のように迎え入れ、共に過ごし、その結果、Sさんは宮崎市にイタリアンレストランをオープンしたのです。
時々、Sさんはピエロのお店を訪れては、友情の証に日本食を振舞います。
今回も、バゴガで行われる日本食の予約は70名と満席です。
Sさんと奥様、そしてSさんのお店で修行をし、独立したYさんの3人は、宮崎から重い荷物と厚い思いをしょって、水曜日にシエナへ到着しました。
「KIYOMIさん、今回は、宮崎県知事も応援してくれてんですよ!これが激励の手紙です。それに、郷土の食材も協賛として沢山いただきました!」
グローバル化が進んだ今日、
インドでもアフリカでも、寿司が食べられるかもしれません。
しかし、食は文化の一部。
日本での自然環境、生活習慣、歴史があっての日本食。
グローバル化で物流はスムースに渡っても、姿やレシピは真似できても、文化は置き去りにされているのが現状です。
「KIYOMIさん、今、宮崎は大変なんですよ。口蹄疫問題に続き、高病原性鳥インフルエンザ、そして新燃岳の噴火・・・。そんな状況下で頑張っている宮崎県民に、シエナの人から応援の言葉をもらいたい!」
KIYOMIさんは、この会の企画・サポートをしますが、当日は、アクアボッラの厨房で働くため、会には出席できません。
そこで、KIYOMIさんと同じくらいのイタリア暦がある、Aさんに通訳を頼みました。
快く、ボランティアとして受け入れてくれた彼女は、しっかりと、日本についてシエナの皆さんに語り、宮崎県の状況も伝えながら、色紙へのメッセージをお願いします。
「KIYOMIさん、忙しいのに色々としてくれて、すみませんね」とSさん。
お礼を言いたいのは、こちらのほうです。
こういう会を通じて、文化の交流が生まれること。
その根底には、友情が流れていること。
そういう、目には見えない現実を教えてくれたSさん、
本当に有難うございます!
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