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2011年2月

2011年2月26日 (土)

ベルルスコーニ

チャオ チャオ!

Kiyomiさんの愛猫、ティティです。

日本から洋服の買い付けにいらした方のアテンドのためボローニャへ。

Kiyomiさんは日本人3名様とタクシーに乗り込み、
問屋街から街中へ向います。

kiyomiさん、今朝、テレビを見ていたらベルルスコーニ首相が出てましたけど、何の話題でしょうかね?」

そう日本人男性が口にするや否や、
今まで黙っていた運転手が突然、反応しました。

「今、ベルルスコーニって言いました?
ノー ノー !彼は駄目です」

穏やかな運転手さんが、興奮モードにギアチェンジ。

「ベルルスコーニを見て、イタリア人はああだ、と思わないで下さいね。イタリア人は違うんですから。
家の内では何やってもいいですよ。
しかし、首相ともあるお方が未成年の女性と関係を持つなんて、ふしだらすぎる」

フムフム・・・と頷きながら、日本人男性の一人が尋ねます。

「しかし、イタリア国民は何故、ベルルスコーニを首相の座に置いておくのですか?」

その質問を受け、運転手さんの説明は更に加速します。

「国民が投票した内容が、ローマの政権内では変換してしまうらしい。ナポリやシチリアにあるマフィアは、世界各国にある一般的なもの。しかしイタリアにはローマの政局にマフィアがある。これこそ問題なんです。これは私個人の意見ですがね、どういうわけか、皆、私みたいなことを感じてますよ!」

タクシーは150年前にイタリアを統一したガリバルディーの像の前を通りかかりました。

「彼こそ、イタリアです。ガリバルディの銅像は建っても、ベルルスコーニはありえない!」

メディアではベルルスコーニを良く報じていても、
庶民の生活では彼を褒め称える声は聞かれません。

kiyomiのお父さん、ベルルスコーニと同じ74歳なの?なら、まだ若い!若い女性と付き合える年頃だよ!」

国民の声が政治に届かぬことをいいことに、
庶民は彼を笑いのネタにして気を紛らわします。

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2011年2月22日 (火)

アクアボッラもプチ日本!

Ciao ciao !

Kiyomiさんの愛猫、ティティです。

先日、シエナのレストラン「バゴガ」で行われた日本食の会は、日曜の朝刊で大きく取り扱われるほどの盛況ぶりでした。

宮崎市のレストランからお越しくださったSさん、
奥様のJさん、そしてYさん、
本当にお疲れ様でした!

一方、同日、KIYOMIさんはアクアボッラの厨房で仕事です。

この日はkiyomiさんの友達が集まり、深夜まで賑わいました。

いつもセンスの良いステファニア。
この日は着物を上手にアレンジです。

アリアンナとミケーレは今だに日本旅行の美味しい余韻に浸り続け、そんな彼らの話に耳を傾けながら、日本ファンのニーノは日本酒を飲みながら、日本行きを夢見ます。

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2011年2月18日 (金)

応援してます!宮崎

Ciao ciao !

Kiyomiさんの愛猫、ティティです。

今年もまた、シエナに宮崎県のSさんがやってきました。

22年前、
まだ「地球の歩き方」もインターネットもない時代。

Sさんは、地元宮崎市でイタリアンレストランを立ち上げたく、イタリアのレストランに手紙を出し続け、
修業の申し出をしました。

100通以上の手紙を出した結果、返事をくれたレストランが、ここシエナの「BAGOGA バゴガ」です。

バゴガのオーナー、ピエロ氏は、
幼少の頃に両親を亡くし、小さな頃から働き続ける故に、人の苦労がよく分かる人情派。

イタリア語がしゃべれないSさんを家族のように迎え入れ、共に過ごし、その結果、Sさんは宮崎市にイタリアンレストランをオープンしたのです。

時々、Sさんはピエロのお店を訪れては、友情の証に日本食を振舞います。

今回も、バゴガで行われる日本食の予約は70名と満席です。

Sさんと奥様、そしてSさんのお店で修行をし、独立したYさんの3人は、宮崎から重い荷物と厚い思いをしょって、水曜日にシエナへ到着しました。

KIYOMIさん、今回は、宮崎県知事も応援してくれてんですよ!これが激励の手紙です。それに、郷土の食材も協賛として沢山いただきました!」

グローバル化が進んだ今日、
インドでもアフリカでも、寿司が食べられるかもしれません。

しかし、食は文化の一部。

日本での自然環境、生活習慣、歴史があっての日本食。

グローバル化で物流はスムースに渡っても、姿やレシピは真似できても、文化は置き去りにされているのが現状です。

KIYOMIさん、今、宮崎は大変なんですよ。口蹄疫問題に続き、高病原性鳥インフルエンザ、そして新燃岳の噴火・・・。そんな状況下で頑張っている宮崎県民に、シエナの人から応援の言葉をもらいたい!」

KIYOMIさんは、この会の企画・サポートをしますが、当日は、アクアボッラの厨房で働くため、会には出席できません。

そこで、KIYOMIさんと同じくらいのイタリア暦がある、Aさんに通訳を頼みました。

快く、ボランティアとして受け入れてくれた彼女は、しっかりと、日本についてシエナの皆さんに語り、宮崎県の状況も伝えながら、色紙へのメッセージをお願いします。

KIYOMIさん、忙しいのに色々としてくれて、すみませんね」Sさん。

お礼を言いたいのは、こちらのほうです。

こういう会を通じて、文化の交流が生まれること。

その根底には、友情が流れていること。

そういう、目には見えない現実を教えてくれたSさん、
本当に有難うございます!

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2011年2月12日 (土)

うさぎ

Ciao ciao !

Kiyomiさんの愛猫、ティティです。

こちらシエナは、毎日が春曜日。

厳しく重い鉛色の空が晴れると、
レストランのお客様のオーダーも、どっしりとした肉の煮込から、軽めのテイストへと移り変わっていきます。

kiyomi、チキンサラダのオーダーです!」

嬉しそうにオーダーを読み上げるダリオに、KIOMIさんも、意味ありげな笑顔で「OK!」と楽しそう。

実は、先日、KIYOMIさんは日本の100円ショップでで面白いものを見つけ、早速、レストラン用に購入してきました。

それは、茹卵がカワイク大変身! ゆでたまごっこ

この容器を使うと、卵がウサギやクマちゃん、そして車の形に変身するのです。

KIYOMIさんもダリオも、こんなキュートなサービスが大好き!

ダリオがお皿をテーブルに運ぶと、少し間が置いて
「わ~!うさぎ!」
とイタリア人の歓声が沸きあがるのです。

さて、今年は兎年。

イタリアの兎にまつわるニュースをご紹介いたしましょう。

FAENZAという街にあるBUCCI公園

ある日、2羽の兎がこの公園に捨てられ、
それからというもの、物凄い勢いで繁殖を続け、
気がつくと、大変な数に増えてしまいました。

ボランティアの協力により虚勢手術が行われ、
兎を受け入れてくれる家族探しが続けられています。

公園では、増えすぎた兎の被害が目立つようになり、
兎たちを小屋に移しましたが、環境に順応できずに命を落とす兎も数多くいるとのこと。

http://www.youtube.com/watch?v=rexCjAjdwBk&NR=1

動物を無責任に飼う人が減りますように、と願う今日この頃です。

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2011年2月 9日 (水)

シエナより 今日は

Ciao ciao !

Kiyomiさんの愛猫、ティティです。

ご無沙汰してます!

kiyomiさんが日本からシエナに戻ってきました。

両手を広げて迎えてくれるパトリッツィオや友人たち。

しかし、そんな彼らを押し分けながら割り込んできたのは、仕事の山。

一気に押し寄せてきた仕事を今週中に整理し、
シエナのリズムに呼吸を整えていきますね。

その間、イタリアののどかな歌声をお楽しみください。

いつもは、クラシックをご紹介していますが、
今日は、イタリア 女性ヴォーカルのポップスです。

Kiyomiさんのお気に入りです

Laura Pausini ラウラ パウジーニが歌う、strani amori

http://www.youtube.com/watch?v=ZciaHkG7Ejc&feature=fvw

Laura Pausini ラウラ パウジーニが歌う、inassenza di te


私は、葉を失った裸の樹。
もはや、根っこすらない・・・
生まれ変わるには、心が必要なの

という歌いだしで、始まり、
あなたが恋しい、忘れない・・・と展開します。

失恋、というよりは、
突然、愛する彼が何かの事故で消えてしまった、という感じの切ない歌です。

http://www.youtube.com/watch?v=I5bduxi3kxg&feature=related

Giorgia  ジョールジアが歌うCome saprei

http://www.youtube.com/watch?v=QcpMMY_4g_U&feature=related

では、また近いうちに

チャオ!

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2011年2月 4日 (金)

ちょっくら、行ってきま~す

一昨日、お母さんと一緒に外出した時のこと。

「じゃあ、お父さん、行ってきますね~」 と外出したものの、エレベータホールにたどり着くと、忘れ物に気がつきました。

慌てて戻り、家のドアを開けると、
留守番しているお父さんの姿が見当たりません。

(あれ、お父さんがいない。トイレかな?)

よく見ると、お父さんはベランダに出て、
7階の上空から私とお母さんを見送ろうと、身を乗り出しています。

「お母さん、見てみて!
お父さん、ベランダから私たちを見送ろうとしてる!
早く、道路を通過してあげようョ!」

二人でクスクス笑いながら、マンションの玄関を出て、
上空を見上げると、お父さんは部屋に戻ってしまったようです。

さて、これからイタリアへ出発。

お父さん、今度はスーツケースを持った私をどんな気持ちでベランダから眺めるんだろう。

お母さんに搭乗ゲートでいつまでも手を振られると、
辛いな・・・・

あ~、またいつものウルウルモードになってきた。

(これからまた1年も会えない、と思うから大袈裟になるのよ。だったら、アリタリアのキャンペーン期間に安くチケット買って、近いうちにまた戻って来ればいいじゃない!)

ふと、そんな考えが浮かびました。

それだけのこと!

大泣きする代わりに、
仕事頑張る決心で踏ん張るぞ!

だから、今回の挨拶は軽めに、

「じゃあ、ちょっくら行ってきますね!」

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2011年2月 3日 (木)

イタリアから日本色へ

今日は

明日の早朝、イタリアに向けて出発します。

日本での生活は、まるで5つ星ホテルのよう。

電車は時間通りに到着し、
待ち時間なく、ドンドンと滑り込んでくる。

時計も券売機も、全てが機能し、
係員に質問すると、正確な答えがすぐに戻ってきます。

一方、イタリア、シエナの生活では、
「このバスを逃したら、次は2時間来ない・・・・」
という緊張感があり、
打ち合わせなどには、1つ前のバス(1時間前)に乗ります。

そんな調子で、公共機関の乗換を繰り返すと、
3時間前には到着してしまう。

この生活に慣れること、12年。

向こうからやって来るバスの姿に心が躍るのです。

「ストップしてね~!」
と親指を立てた腕をピーンと伸ばす。
そして、「ボンジョ~ルノ!」と運転手に声をかけて席につくと、そこには、顔見知りが一人、二人、お喋りをしたくて、待ち構えてます。

日本では、全てが正確に機能しますので、
当然、(電車がやってきて、嬉しい!)
と心躍り、ホットすることはありません。

スーパーでモノを探す時も同じ。
「すみません!」と店員さんに声をかけるだけで、
全てが整ってしまう。

便利な暮らしに苦労が伴わない分、
心に余裕が生まれ、周囲を見渡し始めました。

街を歩く人の服装、身だしなみ、高級料理店や新発売されたばかりの機種を身にまとう人たち・・・・

そんな人たちに比べると、
自然に萎縮し始める自分がいる。

日本に帰省して早々、眼科に行くと、
「これ以上、コンタクトを使用し続けると、5年後には失明しますよ。眼鏡にしてください」と言われました。

早速、眼鏡を買いに行くと、お店の方のアドバイスで自分に合ったフレームが見つかりました。

「こちらの色はシャープな印象がありますが、赤いほうが、女性的で柔らかい印象がありますね」

「そうですか。では、ブルーのほうを頂きます。女性的なニュアンスは、会話や人柄から相手に伝えたいので!」

あっさりと決定です。

イタリアから戻って2日後だったから、
自分の意思を率直に述べることが出来たのでしょう。

「パトリッツィオ、私、これから眼鏡顔なの!」

そうスカイプで伝えると、

「お~、益々、若返って可愛くなるな!」
と激励を飛ばしてくれる彼。

眼鏡を着用した顔は、
正直言って、好きではありません。

だから、眼鏡が似合う顔になりたい!

表情豊かに、笑顔の口元を意識しながら、目を見開いて沢山のことに触れていきたい。

そうしたら、次、日本に帰ってきたとき、
そんな眼がねで見る世の中は
自分を萎縮させた表面を通り抜け、
その奥を映してくれることでしょう!

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