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2011年1月15日 (土)

プチ夢溢れるイタリア

今日は

愛猫のティティです。

Kiyomiさんは日本の郵便局に問合せを入れます。

「12月22日付でイタリアから日本に送った書留速達の到着状況を教えていただけますか?」

「少々、お待ちください」

ドキドキしながら検索結果を待つと、
「該当ありません」という無情な答え。

(ガーン 行方不明かしら・・・?)

送った内容は、ワイン輸入の通関に必要な化学分析表のオリジナル。大事な資料です。

血が騒ぐ指先でイタリア郵便局の情報センターに電話をかけ続けること15分。
やっと繋がり、オペレータの機嫌を損なわぬよう丁寧に尋ねます。

「今日は。実は、12月22日に窓口で受け付けていただいた書留速達が日本に届いていないのですが」

するとオペレータは答えます。
「1月8日にイタリアを出てますね。今日は11日ですから、まだ日本に届いていないのは当然ですよ」

(イタリア国内に17日間も滞ってたわけ?)

とにかく、行方が分かっただけでも有難く思わなければ。

気を取り直し、バスに乗って銀行に向います。

「クレジットカード、届いてますか?今月で期限が切れるので、新しいのが送られてくるのですが、自宅にいることが少ないので、銀行宛に発送してくれるよう、カード会社に頼んであるんです」

すると、カード担当者はコンピュータを眺めながら答えます。

「12月17日に発送してあるみたいですね。未だ届かないとは何かおかしい。もう一度カード会社に連絡を入れ、どの住所に送ったか、確認してみてください」

早速、カード会社に連絡を入れると、12月17日に作成したカードが今、正にシエナに向っているとのこと。
そして発送した住所は銀行になっていますが、
宛名はkiyomiさん個人の名義になっています。

「銀行宛に送ってください、と頼んだのに、あて先人に銀行名を記載せず、私の名前だけが書かれているんですか?」

「はい。当然じゃないですか。カードの受取人は、あなた様ですよね」

(???)

早速、銀行に事情を話すと、
「問題ですね。住所と受取人の名前が一致して無いと、受取人不明で戻るかもしれません。
その場合、1ヶ月後に再発送になります」とのこと。

2件の郵便を追跡しているうちに、kiyomiさんの体内ではマグマが噴火活動の準備を始めました。

「ねえ、パトリッツィオ。私、もうお手上げ。何とかして頂戴。クレジットカードを受け取りたいの!」

すると、パトリッツィオは中央郵便局に連絡を入れ、いつもより少し低めの、俳優気取りの声色で話を始めました。

「何だか、楽しそうね~」

「解決、解決!窓口の女性はとっても親切だよ。
夕方、指定された事務所に引き取りに行こう。
kiyomi、色気を使わなくちゃ。
紳士な態度に女性は溶けて協力的になるんだから」

そうだ、ここはイタリアだった!

こういうテクニックが有効であること、すっかり忘れてました。

それにしても、新しいカードが手元に届いて一安心。
そして、書留速達も、無事に届いたようです。

(あ~、夢が叶ったわ!)

イタリアでは、この手の出来事は日常茶飯事。

そんな日常から逃げ出すのではなく、追っていこう!

だから、身の回りに起こる問題を【小さな夢】と捉えることにしています。

〈カードが届かない〉という、問題を抱えるのではなく、
〈カードが届きますように!〉という夢を抱いて実現させよう!

すると、苦労や不満が薄まり、
解決の際には、ラッキーな気分に浸れるのです。

これがスローライフ、イタリアで生きるコツ。

今日も、kiyomiさんは新たに沸く【小さな夢】に取り組みます。

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