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2010年12月19日 (日)

雪にもめげないイタリア人

今日は

愛猫のティティです。

予報が当り、トスカーナは雪模様。

そんな日は家にいるのが一番です。

もう5年以上前のことですが、
雪が降っても、意地を通して仕事へと街中に向ったkiyomiさんは、交通パニックを経験しました。

「だから、言っただろ!
雪の日は外出するもんじゃないって!」

鼻息を荒くしてハンドルを握るパトリッツィオ。

バゴンッ!

バックミラーが砕ける振動を受け、
kiyomiさんは叫ばずにはいられません。

「危ないッ!停まってよ!」

「ノーッ!
ここで停まったら、後ろの車に衝突されるだろ!」

カーブが続く細い坂道。
沢山の車が無造作に放置される中には、
自衛隊と警察の車もみられます。

あんな恐ろしい思いはもう沢山。

それ以来、雪の日は大人しく家にいることにしていますが、Kiyomiさんの住むアパートの外では、
いつもの光景が展開されています。

溝にはまって動きの取れない車があちらこちらに停車し、そんな車を避けきれずに除雪車までが溝にはまってしまいました。

ヒステリックに男性を攻撃する女性の声もあると思いきや、中には、肩を抱き合って歩き出すカップルの姿も。

「ロマンチックに雪の散歩でも楽しむわ!」

交通トラブルを目前に興奮気味のkiyomiさんは、
パトリッツィオに電話を入れます。

「ねえ、いつもの通り、家の前では凄いことになってるのよ。あと2時間もたてば、暗くなり始めるじゃない?
そしたら、この人たち、車内で眠るのかしら?
食事とかトイレとかどうなっちゃうんだろう?
私、アクアボッラに行って、この人たちの避難所の準備をしようと思うんだけど・・・」

そんなkiyomiさんの提案に、予想通りの呆れ声。

「オイオイ~、そんな考えはよしとくれよ!
いいかい、何とかなるんだよ。
絶対にアクアボッラなんて行っちゃいけないよ!」

確かにその日、車内に取り残される人など一人もなく、翌日の朝まで取り残された車も午後には消えていました。

皆、何とかなることを知っているのです。

その証拠に、雪の被害にあったドライバー達からは、笑い声すら湧き上がる。

通常の穏やかさが乱された瞬間、
その後の悪い展開をイメージして、そこから心配の種が勝手に発芽していきます。

そんな想像に肥やしを与える自分のマイナス思考が、自分の生活を不幸にしてしまうのかな?

〈なんとか成るんだから〉
という暗示を胸に抱き、心配虫の繁殖を除去しながら
2011年への豊富を考える今日この頃です。

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