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2010年11月

2010年11月29日 (月)

あの頃

今日は

愛猫のティティです。

Kiyomiさんのお母さんは、定年退職後も家に留まらず、
好奇心のアンテナが向くままに生活を謳歌しています。

毎週2日、銀座教会で行われる講習に通っていますが、宿題に、以下のような作文を提出しました。


「わが恵み、汝に足れり」63期生大多和美恵子

長女の聖美が顔面神経痛に罹ったのは、
桜美林短大の一年生の
2月でした。

初めは、軽い風邪くらいに思っていたのが、
歯が腫れ歯科医に行くと、耳鼻科へと紹介されました。

教会員に耳鼻科の医師がおられ、
これは「ベル麻痺」つまり顔面神経痛との事。

東大病院に紹介状を書いて頂きました。

6時間に及ぶ手術の後、
1カ月経っても顔は別人の様にゆがみ、当時映画に出て来る「エレファントマン」そのもの。

入院中医師から、大学に保存したいので写真を撮らせて欲しいとの依頼がありました。そして「お子さんの場合、太い針を顔に突き刺しても反応がありません。完全麻痺です。残念ですがこのままの状態が続きます。」と。

当時私は教文館に勤務しており、
退院した聖美が学校帰りにちょくちょく寄りました。

すれ違ったお客様はびっくりした様子で振り返ります。

でも、神様がしっかりと、子供に寄り添っていて下さいました。


泣き言一つ言わずに明るく振舞っています。

そして、「世の中には私よりももっと大きな病気で苦しんでいる人がいるのに」とも。

人前に出る仕事には就くことが出来ないのでと様々に考えていたようです。

4月になり学校が始まってすぐに、
学校のベンチでぽつんと座っている子供の側に宗教主任の高垣岬先生が声を掛けて下さいました。

「その顔を僕が治してあげるから、明日からお昼の休み時間にいらっしゃい」

先生は「牧師のぼくが催眠術なんて、おかしいのだけれど、東洋医学を学んでね」と言われました。それからは、見る見る間に治っていきました。神様が高垣先生と出会わせて下さいました。

あれから、20年以上の年月が過ぎました。

図り知ることの無い恵みの中に生かされ続けております。罪深い私をこうまでして許し、愛して下さるお方、ただ感謝の祈りを捧げるのみです。有難うございます。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


当時、同じ病室の女性達がとても明るく、
病室で一番若かったkiyomiさんにとても親切にしてくれたこと、

そして、銀座にあるMデパートの食品売り場で、
販売員の女性が、kiyomiさんの顔を見た途端に、驚きを隠しきれず、ハッと息を呑み、動揺していましたが、その後、「パリの朝市」 というレストランに一人で入ったとき、ホール担当の年配の男性が、穏やかに優しく、普通に対応してくれたこと、その嬉しさは今でも忘れることが出来ません。

社会人になる手前、
19歳の頃、〈普通に扱われることの嬉しさ〉を勉強しました。

あれから23年目を迎えようとしています。

仕事暦が長くなる一方、
仕事が出来る・出来ない、という視点でいかに、他人を図ってしまいやすくなったか?

そんなkiyomiさんにちょっとした警告を投げかけてくれる、母の作文でした。

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2010年11月22日 (月)

熟成

今日は

愛猫のティティです。

Kiyomiさんはピアノのレッスンのため、
エリーナを訪れます。

「今週も忙しくて、全然、鍵盤に触れてないの。
何も進歩がないけど・・・
久しぶりに3番のワルツでも弾いてみようかしら」

「そうね。久しぶりに弾いてみると、意外に上手く弾けたりすること、あるものね。チーズみたいに。
最初の仕込みさえしっかりとこなせば、後は勝手に、時間と共に美味しくなってくれる長期熟成チーズ!」 

「熟成チーズ?それ、面白い例えね。
確かにパルミジャーノチーズを熟成させている間でも、1週間に一度はあの重たい塊を上下にひっくり返す作業が必要なのよ。
ピアノもチーズ同様、時々おさらいしてこそ、美味しく育ってくれるかもね!」

この時以来、kiyomiさんとエリーナの間では、
昔の曲に時々触れることを、
《パルミジャーノチーズの法則》と呼んでいます。

さて、いつもチーズを購入する店のジーノから、最近、パルミジャーノチーズについて説明を受ける機会をもちました。

こちらの写真。
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上が2006年もので重さは35キロ。
下が2009年もので重さは40キロです。

時間の経過と共に、中身の水分が少しずつ蒸発し、
旨みはギュッと凝縮されていきますが、熟成期間が長ければいい、というもことでもないそうです。

8年を越えると、硬くなりすぎてしまいます。

パルミジャーノ・レッジャーノ作りには新鮮で健康なミルクが欠かせません。

前日の夕方に搾ったミルクと翌朝に搾るミルクを混ぜて作られるため、ミルクは近辺の農場から運ばれます。

1キロのチーズに必要なミルクは、何と16リットル!

大きな鍋の中で温められたミルクは、幾つかの工程を経てパルミジャーノレッジャーノという文字が刻まれた型に入れられ熟成庫に運ばれます。

熟成庫では、職人が小さなハンマーのような道具を使い、小太鼓をポンっと叩くように仕草でチーズの音を確かめます。

もし、音に狂いがあったら、折角整ったチーズの型は剥がされ、パルミジャーノ・レッジャーノとしては販売できません。

病気、あるいは薬を投入された牛から搾られる質の劣ったミルクでは、パルミジャーノは完成しないのです。

そのため、チーズの型にはコード番号が記され、その番号から牧場を判明できるようになっています。

熟成庫に並べられた大きなチーズたち。
食べごろを迎えるまで、一週間に一度、上下をひっくり返す作業が繰り返されます。

一口含むと、その香ばしい旨みの余韻が長く続くパルミジャーノチーズ。

余韻を楽しむ間に、チーズを取り巻く職人達の様子も時には創造しながら、イタリアを美味しくお楽しみ下さい。

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2010年11月19日 (金)

Zzzzz....

今日は

愛猫のティティです。      

11月上旬に一斉に発送したオリーブオイルやワインが日本に到着していますが、今回はいくつかのトラブルがあり、kiyomiさんは実家の協力を得て、対応してきました。

トラブルへの対応がやっと落ち着いたところで、ホット一息。

熟睡してますが起きたらまた、次回のブログに着手することと思います・・・

更新まで、ちょっとだけお待ちくださいね。

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2010年11月14日 (日)

一部の方にご迷惑をおかけしております

11月上旬にお送りしたオリーブオイルやワインが、
早くも、続々と皆様のお手元に到着しております。

その中で、愛知県のお客様にお送りしたオリーブオイルの内、1本が破損してしまったという報告を受けました。

破損したオリーブオイルは梱包内を汚してしまいましたので、そのお客様には改めましてオリーブオイルをお送りさせていただきました。

破損の原因といたしましては、
皆様に、より、お手ごろ価格でオリーブオイルをご提供したく、本来、12本入りの梱包材に、16本のオリーブオイルを詰めてお送りしたところにございます。

衝撃に耐えられるよう設計して作られた発砲スチロールの梱包材ですが、一部を切り削ぎ、よりオリーブオイルが入るスペースを無理やり作りました結果、このようなことが生じてしまいました。

1本のオリーブオイルが破損した染みはこのお荷持のみならず、同時に発送された他のお荷物にも、染みをつけてしまっております。

受け取られました際、外装の染みをご覧になられて、「オリーブオイルが液漏れを起こしているのでは?」と心配をされることと思います。

箱の中身に関しましては、全く被害がございませんが、染みの付いた箱が届きましたお客様、大変ご迷惑をおかけいたしますこと、お詫び申し上げます。

また、被害を受けましたお客様、
どうぞ、メールにてご一報いただけましたら助かります。

今回の経験を元に、今後、より多くのオリーブオイルを提供する手段といたしましては、アルミ缶の500ML入りなども検討したく考えております。

作り手も、アクアボッラのスタッフも、郵便配達の方も、一生懸命尽くしておりますが、8年間の間に起きた1回の破損の事実を真摯に受け止め、今後、皆様にご迷惑がかかりませぬよう、務めていきたく思いますので、
今後とも、何卒、宜しくお願いいたします。

アクアボッラ/大多和聖美

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2010年11月 9日 (火)

Grazie a tutti(皆さん、ありがとう)!

今日は

愛猫のティティです。      

オリーブオイルの作り手は、
雨や朝露に濡れた実には触れません。

傷がついて、オリーブオイルの出来が劣化してしまうからです。

秋の変わりやすい天候の中、
収穫が許される時間は意外にも限られ、
収穫をしては圧搾し、また収穫しては圧搾し・・・・

こうして少しずつ、数回に渡りオリーブオイルはアクアボッラに納品されました。

「ルイージったら、本当は昨日納品してくれる約束だったのに、今日も来ないつもりかしら?」

オリーブオイル作りには3つの危険が伴います。

一つは、夏、オリーブに卵を産み付ける蠅の襲撃を受けないこと。

二つ目は、オリーブの実を摘む時期は気温が低いこと。

もし気温が高いと、摘まれたオリーブの実に発酵が起こり、風味が損なわれてしまいます。

そして、3つ目は圧搾工房の処理が適正であること。

圧搾の工程で加熱しすぎてしまうと、風味が劣化してしまいます。

昨日から今日にかけて比較的暖かかったため、
摘んだオリーブの実を急いで圧搾工房に運び、
作業に追われているでしょう。

彼らのそんな現場を知るが故に、
「納期を守ってくれないと、困るじゃないの!」
などといった催促が出来ず、
ただ、自然の法則に従うのみです。

(今日、納品されないってことは、明日の朝の発送は無理ね・・・)

少し諦めかけた頃、
アクアボッラの入り口に一台の車が停車しました。

「ボナセーラ(今晩は)!」
kiyomi
さんが出迎えます。

「ボナセーラ。あら、私をお忘れになったかしら?」

化粧も髪型もしっかりと整ったこの端麗なご婦人を、kiyomiさんはてっきりレストランのお客様かと思って迎えましたが、気付くと彼女は70歳をゆうに超えるルイージのお母様。

「オリーブオイル、持って来ましたよ。
初めてアクアボッラに来るけど、素敵な場所ねぇ」

「ご婦人、今度はアマンテ(愛人)と一緒に来てくださいよ」とパトリッツィオ。

女性の一言に、気の利いた返事を投げ返し、
場を盛り上げるのがイタリア男です。

「そうね。これまで愛人をこしらえる時間がなかったけど、これからね」と悪戯そうに微笑みます。

こうして少しずつ納品されたオリーブオイル、

10月にご予約された皆様へは1週間かけて発送いたしました。

尚、ご注文は常に受け付けており、随時、発送しております。

丁度この時期は、郵便局に年金を受け取るお年寄りが列を成す頃。

イタリアの役所は機能しないと専らの悪評ですが、いつも日本への発送を手がけてくれる近所の郵便局は異例なほどに仕事熱心。

kiyomi、何も心配しないで大丈夫!」

郵便局のピーナは通常より1時間早く出勤し、
発送伝票を処理してくれます。

kiyomiさんはその場で発送伝票を受け取り、
アクアボッラに戻って一つ一つの荷物に宛名伝票を照合しながら貼り付け、そうして出来上がった梱包を、パトリッツィオが何度かに分けて郵便局に運びこみ、11時には予約していたトラックが引き取りに来る、といった連携プレイ。

ビーッ、ビーッ

郵便局前に停車中のパトカーに〈退け、退け!〉とクラクションを投げつけ、勢いよくやってきたトラック野郎は女性2人組み。

(そういえば昔、ビューティーペアーって女子プロがいたっけ・・;)

長髪にサングラスをかけた弾力性ある二人に加わり、kiyomiさんもせっせと梱包を荷台に載せると、トラックはあっという間に去っていきました。

CIAO CIAO!

無事に日本に到着してね

す~っと頭の中が軽くなり、イタリアのスローライフモードが蘇ると同時に感謝の気持ちが湧き上がります。

ありがとう、オリーブオイルの作り手の皆さん、

ありがとう、郵便局の皆さん

ダリオ君、パトリッツィオ、ありがとう。

そして、いつもご注文をくださいます日本の皆様、

本当にありがとうございます!

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2010年11月 3日 (水)

友好映像

今日は

愛猫のティティです。

Kiyomiさんはオリーブオイルやワインの発送に向けて、もくもくと準備を進めています。

既にご注文をいただいている方、115日までには発送いたします。

尚、一部のワインは完売しておりますが、オリーブオイル等、この時期、続々と入荷してきますので、ご注文は引き続き、受け付けております。

次回のブログ更新まで、こちらの映像をお楽しみください。

http://www.youtube.com/watch?v=uOAbCfXSi6o

国同士の棘々しい関係性が報道される中、
自然界に生きる彼らにとっては、言葉も習慣も違うのに、友情を結ぶのはシンプルなようです。

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