イタリアの社会ニュース
Ciao ciao!
皆さん、今日は
kiyomiさんの愛猫、ティティです。
「ねえ、パトリッツィオ。そろそろブログを更新しなくっちゃ!それにしても、あなたとの喧嘩にすっかり無沙汰しているから、熱い思いを叩きつけるような迫った記事が書けなくて困っちゃうわ」
「お~、何だったら、喧嘩のきっかけつくるぞ!」
とボクサーのように拳を構え、体を左右に揺さぶるパトリッツィオ。
「冗談はさておき、イタリアの社会面で取り上げられるニュースとかも掲載してみたら?
パキスタンの家庭内殺人とか・・・」
「なるほどね」
ここ15年の間、イタリアではパキスタンからの移民が増えてきました。
とはいっても、その数はイギリスの10分の1程です。
昨日起こった北イタリアでの事件とは、
20歳になる娘が親の決めた婚約者(従兄弟)との結婚を拒んだため、父親が逆上。
襲い掛かる父親から娘をかばった母親は、レンガで頭を打たれ命を失いました。
その後、19歳の弟が姉を襲い、20歳の娘は意識不明の重体です。
イタリアのパキスタン大使のコメントによりますと、
イスラム教徒であるパキスタンでは、子供が生まれた時から、親は従兄弟との結婚を計画し、女性の婚期は13歳から20歳、男性は20歳から25歳とのこと。
早婚の理由は、この国の平均寿命が65歳とされているからだそうです。
パキスタン人が移民としてイタリアに渡る際、
彼らはイタリア語が分からず母国の文化、習慣を持ち込んだままイタリアで生活することになります。
しかし、彼らの子供達は、イタリア人と共に学校で学び、イタリア人同様の習慣を身につけ、その結果、恋愛相手もイタリア人であることはごく自然な現象です。
一族の血統を維持することよりも、個人の自由を求める2世と親の世代に亀裂が生じ、今回のような‘文化殺人’が報道されるようになりました。
先日、kiyomiさんの友人、ミャンマー出身のジージーがイタリア人男性と結婚しましたが、
彼女のお母様は、ミャンマーの男性との結婚を強く望んでおり、西洋人との結婚を恥ずかしく感じています。
そんな世界の文化事情が交じり合うイタリアにて、
日本は非常に高く評価されています。
「日本は素晴らしい国だと思う。
第2次世界大戦後、よくここまで進化を遂げたよね。
国際社会第一線を行っているのに礼儀正しい。
そして伝統も共存している。尊敬するよ」
Kiyomiさんの友人、アリアンナと同じ職場で働くニーノは大の日本ファン。日本人作家の小説を読みこなし、日本人ミュージシャンの音楽を好みます。
確かに、今の日本には、文化・習慣に強制されながら生きる、という束縛はありません。
各々が自由な思想と共に生活を営むことができます。
そして、農耕民族であった頃からの一致団結して力を発揮するという国民性や、自然を愛でる繊細な心、伝統祭り、冠婚葬祭に見られる儀式などなど・・・伝統とも共存し、それは外国人にとって魅力的に映るのです。
今まで新聞を読まずに過ごしてきましたが、こういう情報を元に相手、そして自らの立場を考えてみることも、内面の豊かさに繋がるのかな?と気付かされる今日この頃です。
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