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2010年10月 9日 (土)

トスカーナ 晴天なり!

今日は

Kiyomiさんの愛猫のティティです。

Kiyomiさんはワインの発送を終えると厨房に直行!

明日の予約客、44人分の仕込みに取り掛ります。

「よしッ 後はグツグツ煮込むだけ!」

背中を丸めて料理に集中し続けること4時間。

背筋を伸ばして1階に下りると、ピーノとガブリエーレが秋晴れの空の下でワインを楽しんでいます。

「オ~ィ、kiyomiさん、お元気?」とピーノ。

「ちょっとヘトヘト。何だかやることが沢山あるのよ」

「イタリア統一運動のリーダー、ガリバルディは1000人の兵士を率いて、寝る暇も惜しんだんだ!それに比べるとkiyomiのヘトヘトなんて、大したことないない!
ところで、何を仕込んでるの?」

変わり者ピーノの問いに素早く答えたのは、パトリッツィオ。

「リッボリータ~、猪の煮込み~、ウサギの煮込みエトルリア風~」

(あ~っ、言っちゃった・・・)

ウサギと一緒に暮らすピーノにとって、ウサギ料理の話題は禁句。

ピーノの緩んだ表情は強面に変わってしまいました。

「ウサギは神聖な動物だ!食べちゃあかん!」

そんな抗議にパトリッツィオは冷静に反応します。

「偽者だよ。ウサギのようで実は猫だ」

そうパトリッツィオがフォローすると、
今度は、kiyomiさんが抗議。

「ちょっと、よしてよ。猫は家族よ。食べ物じゃないんだから!」

すると、今度はダリオがフォローにまわります。

「あの~、猫ではないです。実は犬です・・・」

「ねえ、冗談はさておいてさ、エトルリアの時代には、どんな野菜があったのかしら?
レシピに従って作ってみたものの、44人分を兎の肉だけでまかなうと、コストが高いわ。何か野菜を入れてボリュームださないと採算が合わない。
勿論、トマトなんて紀元前には無いわけだし・・・・」

「そうだな~?」

Kiyomiさんの質問にあれこれ意見を出し合っていると、ガブリエーレが嬉しそうに遠くを指差し、呟きます。

「なんて綺麗なんだ。
くもの巣に陽が反射して虹色に輝いているよ」

「どこどこ?」 

「ほら、あの2つ目のくもの巣の端のほう」

「お~、アクアボッラの蜘蛛は芸術家だな!」

グラス一杯とたわいの無いお喋りが、
今まで切羽詰まった仕事のリズムをモデラートしてくれる、そんな気持ちのよい時間が流れるトスカーナは、
今日も秋晴れです!

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