トスカーナ 晴天なり!
今日は
Kiyomiさんの愛猫のティティです。
Kiyomiさんはワインの発送を終えると厨房に直行!
明日の予約客、44人分の仕込みに取り掛ります。
「よしッ 後はグツグツ煮込むだけ!」
背中を丸めて料理に集中し続けること4時間。
背筋を伸ばして1階に下りると、ピーノとガブリエーレが秋晴れの空の下でワインを楽しんでいます。
「オ~ィ、kiyomiさん、お元気?」とピーノ。
「ちょっとヘトヘト。何だかやることが沢山あるのよ」
「イタリア統一運動のリーダー、ガリバルディは1000人の兵士を率いて、寝る暇も惜しんだんだ!それに比べるとkiyomiのヘトヘトなんて、大したことないない!
ところで、何を仕込んでるの?」
変わり者ピーノの問いに素早く答えたのは、パトリッツィオ。
「リッボリータ~、猪の煮込み~、ウサギの煮込みエトルリア風~」
(あ~っ、言っちゃった・・・)
ウサギと一緒に暮らすピーノにとって、ウサギ料理の話題は禁句。
ピーノの緩んだ表情は強面に変わってしまいました。
「ウサギは神聖な動物だ!食べちゃあかん!」
そんな抗議にパトリッツィオは冷静に反応します。
「偽者だよ。ウサギのようで実は猫だ」
そうパトリッツィオがフォローすると、
今度は、kiyomiさんが抗議。
「ちょっと、よしてよ。猫は家族よ。食べ物じゃないんだから!」
すると、今度はダリオがフォローにまわります。
「あの~、猫ではないです。実は犬です・・・」
「ねえ、冗談はさておいてさ、エトルリアの時代には、どんな野菜があったのかしら?
レシピに従って作ってみたものの、44人分を兎の肉だけでまかなうと、コストが高いわ。何か野菜を入れてボリュームださないと採算が合わない。
勿論、トマトなんて紀元前には無いわけだし・・・・」
「そうだな~?」
Kiyomiさんの質問にあれこれ意見を出し合っていると、ガブリエーレが嬉しそうに遠くを指差し、呟きます。
「なんて綺麗なんだ。
くもの巣に陽が反射して虹色に輝いているよ」
「どこどこ?」
「ほら、あの2つ目のくもの巣の端のほう」
「お~、アクアボッラの蜘蛛は芸術家だな!」
グラス一杯とたわいの無いお喋りが、
今まで切羽詰まった仕事のリズムをモデラートしてくれる、そんな気持ちのよい時間が流れるトスカーナは、
今日も秋晴れです!
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